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体外衝撃波治療は効果ない?効きにくいケースと知っておきたいポイント

2026.03.13

体外衝撃波治療は、慢性的な痛みに悩む方にとって注目されている治療法です。 しかし、「本当に効果があるのか」「自分には効くのか」と不安に感じる方も少なくありません。 実際には、平均治癒効果が60~80%と報告されており、すべての方に同じように効果が現れるわけではないのです。 この記事では、体外衝撃波治療の効果が出にくいケースや治療の限界、副作用やリスク、保険適用の条件など、治療を検討する前に知っておくべき重要な情報を詳しく解説します。

体外衝撃波治療とは?基本的な仕組みと期待される効果

体外衝撃波治療は、体外から照射する圧力波を利用した治療法です。 圧力波の物理的刺激が組織に働きかけることで、生体反応を引き出す可能性があるとされています。欧米を中心に普及が進んでおり、慢性的な痛みの緩和や組織の修復を促すことが期待されている治療法です。 もともと医療では、腎臓結石などに対して体外からこの衝撃波を与え、外科手術をおこなわずに石を砕く「体外衝撃波治療」に利用されてきました。その後、骨折や偽関節等の治癒促進、難治性腱症や腱付着部症など軟部組織の疼痛治療といった整形外科領域でも注目され、応用されるようになりました。

短期的な効果と長期的な効果の違い

短期的な効果としては、自由神経終末(痛みを受け取る受容器)を減少させることで、痛みを和らげる効果があります。また、痛みにかかわる神経伝達物質を減少させることで、神経中枢への痛みの伝導を抑える効果も期待されます。 長期的な効果(組織修復作用)としては、新しい血管を作ったり、コラーゲンを生み出すことを促す効果によって、腱が骨に付着している部分の血管の新生と組織の修復を誘導する効果があります。さらに、痛みを伝達する物質を減少させる効果や、炎症の原因となるMMPやILなどのサイトカインという物質を抑制する効果も確認されています。 治療直後から変化を感じる方もいれば、数週間~数か月かけて徐々に改善が見られるケースもあります。ただし、すべての方に効果が見られるわけではなく、効果の現れ方には個人差があります。

体外衝撃波治療の平均治癒効果は60~80%の実態

体外衝撃波治療は、すべての方に同じような効果をもたらすわけではありません。 平均治癒効果は60~80%と報告されており、これは逆に言えば、20~40%の方には十分な効果が得られない可能性があるということです。 治療効果や治療期間は患者様により異なりますが、半数以上の方に効果があるとされています。国際整形外科体外衝撃波学会(ISMST)で適応疾患として認められている治療法であり、一定の効果が期待できるものの、完全に痛みを取り除くことは保証されていません。

効果が現れるまでの期間と個人差

効果の現れ方には大きな個人差があります。 治療直後から変化を感じる方もいれば、数週間から数か月かけて徐々に改善が見られるケースもあります。一般的には、2~3回の体外衝撃波治療を繰り返すことで効果が確認されています。 治療回数については、個人差もありますが、一般的には3~5回の治療を1クールとして、数クール行うことが推奨されています。十分な治療効果が得られれば2回以下の照射で終了することも可能です。 効果の感じ方には個人差があり、適応は医師が診察のうえ判断いたします。ご不明点がある場合は、事前に医師やスタッフにご相談ください。

体外衝撃波治療のメリット・デメリット|受ける前に知っておきたいこと

体外衝撃波治療は、慢性的な痛みの改善を目的として行われる治療方法の一つです。本記事では、体外衝撃波治療のメリット・デメリットや、治療を受ける前に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

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体外衝撃波治療が効きにくいケースとは?

体外衝撃波治療は多くの運動器疾患に効果が期待できますが、すべての症状に効果があるわけではありません。 効果が出にくいケースを理解しておくことは、治療の選択において非常に重要です。

症状の程度や発症からの期間による違い

症状の程度や発症からの期間によって、治療効果に差が出ることがあります。 急性期の痛みよりも、慢性期の運動器疾患への応用が広がっており、慢性的な痛みに対してより効果が期待されています。症状が非常に進行している場合や、組織の変性が著しい場合には、効果が限定的になる可能性があります。

体質や疾患の種類による効果の差

体質や疾患の種類によっても効果に差が出ます。 治療の適応や効果は症状や体質により異なり、医師の判断のもと行います。対象となることが多い症例としては、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)、石灰沈着性腱板炎、肩インピンジメント症候群、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、オスグッド・シュラッター病、脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)、アキレス腱炎/アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎、大転子疼痛症候群、筋コンディショニング目的などが挙げられています。 ただし、これらの疾患であっても、個人の体質や症状の程度によって効果に差が出ることがあります。

治療中の痛みに耐えられない場合

体外衝撃波治療では、治療効果を高めるために「照射中の痛み」を感じることが重要です。 患部に衝撃波が照射されると必ず痛みを生じますが、正常な組織に同程度の衝撃波を照射しても弱い痛みしか感じません。衝撃波治療では患部に正確に衝撃波が照射されている必要があり、治療効果を高めるためには「照射中の痛み」を感じる事が重要です。 しかし、治療中に軽度の痛みや不快感を生じる方もいらっしゃいますが、低出力の照射でも痛みを強く感じられる場合は、途中で治療を断念する場合があります。痛みに対する耐性が低い方は、治療の継続が難しくなる可能性があります。

体外衝撃波治療の副作用とリスクについて

体外衝撃波治療は比較的安全な治療法とされていますが、副作用やリスクについても理解しておく必要があります。

一時的に現れる可能性のある症状

欧米をはじめとした導入実績の中では、重篤な副作用の報告は非常に少ないとされています。 基本的に副作用はありませんが、稀に以下のような症状が起こる可能性があります。
  • 鈍痛、筋肉痛
  • 腫れや赤み
  • 軽度の皮下出血
  • 治療中や治療後の痛み
  • 発赤
  • 湿疹
  • 感覚異常などの神経障害
これらは通常、時間とともに軽快する一過性の反応であることが多いとされています。基本的にはどれも数時間から数日で治まりますが、気になるようでしたらご相談ください。

治療を受けられない方・注意が必要な方

体外衝撃波治療は、すべての方に適応できるわけではありません。 以下のような方は、治療を受けられない場合や注意が必要な場合があります。
  • 妊娠中の方
  • ペースメーカーを使用している方
  • 血液凝固障害のある方
  • 感染症がある部位への照射
  • 悪性腫瘍がある部位への照射
適応は医師が診察のうえ判断いたしますので、ご不明点がある場合は、事前に医師やスタッフにご相談ください。

保険適用と費用について知っておくべきこと

体外衝撃波治療の費用については、保険適用の有無によって大きく異なります。

保険適用が認められているのは難治性足底腱膜炎のみ

日本国内で体外衝撃波治療が保険適応治療として認可されている疾患は、難治性足底腱膜炎のみとなります。

自費診療の場合の費用相場

拡散型体外衝撃波は一般的にすべて保険適応外となっており、施設によって費用が異なります。 一般的な拡散型体外衝撃波治療では、約15,000円程度の費用がかかる施設もあります。神保町整形外科では、初回お試し1,500円、通常3,000円という料金設定となっており、他院と比較して非常にリーズナブルな価格で治療を受けることができます。

集束型と拡散型の違いと選び方

整形外科領域で使用される体外衝撃波治療器には、集束型と拡散型の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

集束型体外衝撃波の特徴

集束型体外衝撃波治療器は、広いデバイス先端面から発生させた衝撃波を中央に集めることで、より大きな衝撃波として患部に照射可能な治療器です。 拡散型と比較して10倍以上のエネルギー出力があり、その分だけ高い治療効果が期待できます。集束型の場合、限局した病変、例えば肘腱付着部炎や骨障害の治療において、患部のみにピンポイントで強力な衝撃波を加えることで高い効果が期待できるのです。 また、集束型の最大の特徴が骨組織への治療効果です。集束型はその高いエネルギー出力で骨細胞を刺激し、骨折部の骨癒合を促進する効果があります。そのためスポーツによる疲労骨折や偽関節(骨が付かない)、早期の離断性骨軟骨炎(野球肘)などに良い適応があります。

拡散型体外衝撃波の特徴

拡散型衝撃波は、連続したピストン運動によって発生させた衝撃波を利用します。 デバイス先端面は500円玉程度の狭い面積です。出力はデバイス先端が最も高いのですが、距離が深くなるほどにその出力は拡散しながら減弱していきます。そのため患部が浅いもしくは広範囲の場合に適しています。 一度に広範囲を対象とする「拡散型」は、患部周囲の筋肉や脂肪全体を振動させる効果も認められるため、慢性腰痛など、MPS(筋・筋膜疼痛症候群)やタイトネス(筋肉の柔軟性不良)の改善、筋膜リリース効果、関節拘縮などに有効です。 神保町整形外科では、スイスEMS社製のSwiss DolorClast® SYSTEM RADIAL(販売名:SWISS DOLORCLAST システム ラディアル)を使用しております。医療機関向けに設計された装置で、世界的にも使用実績のある拡散型圧力波治療装置の一つです。

神保町整形外科の体外衝撃波治療の特徴

神保町整形外科では、拡散型圧力波治療(体外衝撃波治療)を提供しています。

使用機器と安全性

当院では、スイスEMS社製のSwiss DolorClast® SYSTEM RADIALを使用しております。 医療機関向けに設計された装置で、世界的にも使用実績のある拡散型圧力波治療装置の一つです。欧米をはじめとした導入実績の中では、重篤な副作用の報告は非常に少ないとされています。

通院しやすい立地とリーズナブルな料金設定

神保町整形外科は神保町駅から徒歩2分の立地にあり、お仕事帰りのビジネスマンの方も無理なく通院していただけます。 料金は初回お試し1,500円、通常3,000円となっており、他院と比較して非常にリーズナブルな価格設定となっています。一般的な拡散型体外衝撃波治療では約15,000円程度の費用がかかる施設もある中、当院では費用面での負担を軽減できるよう配慮しています。 3階待合室

治療やリハビリの選択肢が豊富

当院では、治療やリハビリの選択肢を豊富に取り揃え、幅広い病気・外傷に対応できるオールマイティな診療が強みです。 診療のゴールは、ただ病気や機能を改善するだけでなく、Quality of life(QOL:人生の質)を向上させることです。慢性的な痛みで悩まれている方、痛みの治療で悩まれている方への相談を受け付けています。

まとめ:体外衝撃波治療を検討する際のポイント

体外衝撃波治療は、平均治癒効果が60~80%と報告されており、多くの方に効果が期待できる治療法です。 しかし、すべての方に同じように効果が現れるわけではなく、効果の現れ方には個人差があることを理解しておく必要があります。治療直後から変化を感じる方もいれば、数週間~数か月かけて徐々に改善が見られるケースもあります。 重篤な副作用の報告は非常に少なく、比較的安全な治療法とされていますが、一時的に鈍痛や腫れ、軽度の皮下出血などの症状が現れる可能性があります。これらは通常、時間とともに軽快する一過性の反応であることが多いとされています。 保険適用が認められているのは難治性足底腱膜炎のみで、それ以外の疾患については基本的に自費診療となります。神保町整形外科では、初回お試し1,500円、通常3,000円というリーズナブルな料金設定で治療を提供しています。 慢性的な痛みで悩まれている方、痛みの治療で悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。 詳しい治療内容や料金については、神保町整形外科 体外衝撃波治療のページをご覧ください。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

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