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リハビリで改善しない痛みはどうする?次に検討すべき治療選択肢

2026.05.26

 

「もう3ヶ月リハビリを続けているのに、痛みが全然よくならない…」 そんな声を、外来でよく耳にします。 真面目に通院し、理学療法士の指示通りに運動を続けているにもかかわらず、痛みが引かない。そのもどかしさは、患者さんにとって本当につらいものです。整形外科医として20年近く診療を続けてきた立場から、正直にお伝えしたいことがあります。リハビリは非常に有効な治療法ですが、すべての痛みに同じように効くわけではありません。 痛みの種類や原因によっては、リハビリ以外のアプローチを組み合わせることで、はじめて改善の糸口が見えてくるケースがあります。この記事では、リハビリで改善しない痛みに対して、次に検討すべき治療選択肢を専門家の視点から丁寧に解説します。

リハビリで改善しにくい痛みがある方へ

千代田区神田神保町で慢性的な肩・腰・膝の痛みについて確認したい方は、神保町整形外科へご相談ください。

「今の治療を続けるべきか迷っている」という方にも向いています。

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リハビリで改善しない痛みとは何か

まず、「リハビリで改善しない痛み」の正体を整理しましょう。 一般的に、急性の痛み(ぎっくり腰や捻挫など)はリハビリと安静で数週間以内に改善することが多いです。しかし、3ヶ月以上続く痛みは「慢性疼痛」と定義されており、その性質は急性痛とは大きく異なります。 慢性疼痛とは… 組織の損傷が治癒した後も痛みが持続する状態、または本来の損傷に不釣り合いなほど強い痛みが続く状態を指します。神経系の感作(中枢性感作)が関与していることが多く、単純な運動療法だけでは対応しきれないケースがあります。 慢性疼痛には以下のような特徴があります。
  • 画像検査(MRI・レントゲン)で明確な異常が見つからない
  • 痛みの範囲が広がったり、移動したりする
  • 睡眠障害や気分の落ち込みを伴うことがある
  • 天候や精神的ストレスで痛みが変動する
  • 特定の動作だけでなく、安静時にも痛みがある
こうした特徴が当てはまる場合、リハビリ単独での改善には限界がある可能性があります。

リハビリ以外で検討すべき治療選択肢

痛みが改善しないとき、選択肢は意外と多くあります。 大切なのは、「なぜ痛みが続いているのか」を再評価した上で、適切な治療を選ぶことです。以下に、科学的根拠のある主な治療選択肢をご紹介します。

トリガーポイント注射

筋肉の中に「トリガーポイント」と呼ばれる硬結(こり)が形成されると、そこから離れた場所に痛みが飛ぶ「関連痛」が生じることがあります。 筋膜性疼痛症候群 数ヶ月以上続く筋肉・筋膜由来の痛みで、トリガーポイントが主な原因となる疾患です。リハビリを続けても改善しない腰痛や肩こり、首こりの多くがこのタイプに該当することがあります。 トリガーポイント注射では、痛みの原因となっている硬結部位に局所麻酔剤を直接注射します。これにより、筋肉のスパズム(けいれん)が解除され、痛みの悪循環を断ち切ることが期待できます。当院でも積極的に取り入れている治療法で、数ヶ月続いている筋膜性疼痛症候群に対して有効なアプローチです。

神経ブロック療法

神経そのものに痛みの原因がある場合、神経ブロックが有効なことがあります。 局所麻酔薬やステロイドを神経周囲に注射することで、痛みの伝達を一時的に遮断し、神経の炎症を抑えます。帯状疱疹後神経痛、椎間板ヘルニアによる神経根症状、脊柱管狭窄症などに適応があります。ペインクリニック専門医との連携が必要なケースもあります。

薬物療法の見直し

慢性疼痛に対する薬物療法は、一般的な消炎鎮痛剤(NSAIDs)だけでは不十分なことがあります。 慢性疼痛の治療ガイドラインでは、以下のような薬剤が推奨されることがあります。
  • 抗うつ薬(三環系・SNRI):神経障害性疼痛や中枢性感作に対して有効とされる
  • 抗てんかん薬(プレガバリン等):神経障害性疼痛に対して保険適用がある
  • オピオイド系鎮痛薬:重度の慢性疼痛に対して、専門医の管理下で使用される
  • 筋弛緩薬:筋肉の緊張が強い場合に補助的に使用される
薬の種類や用量は、痛みの性質・原因・患者さんの状態によって異なります。自己判断での変更は危険ですので、必ず主治医にご相談ください。

最新の治療技術:体外衝撃波・PFC-FD療法

近年、リハビリや従来の薬物療法では改善しない慢性疼痛に対して、新しい治療技術が注目されています。

体外衝撃波療法(ESWT)

体外衝撃波療法は、体の外から衝撃波を患部に照射する非侵襲的な治療法です。 腱付着部炎(テニス肘・足底筋膜炎・石灰性腱炎など)や慢性的な筋骨格系の痛みに対して有効性が報告されています。組織の修復を促進し、新生血管の形成を誘導することで、慢性化した痛みの改善を図ります。入院不要で外来通院で受けられる点も大きなメリットです。

PFC-FD療法(自己多血小板血漿由来成長因子濃縮物)

PFC-FD療法とは… 患者さん自身の血液から血小板を抽出・濃縮し、成長因子を患部に注射する再生医療の一種です。変形性関節症や腱・靭帯損傷に対して、組織の修復を促進する効果が期待されています。 従来のヒアルロン酸注射やステロイド注射では効果が不十分だった膝関節痛などに対して、新たな選択肢として活用されています。当院でも自費診療として提供しており、再生医療認定医として適切な管理のもとで実施しています。

治療方法を見直したい方へ

症状の原因や経過に合わせて、保存療法や自費治療などの選択肢をご説明しています。

「他院で改善しなかった」という方にも向いています。

神保町整形外科に相談する

骨盤底筋の機能低下が痛みの原因になることも

腰痛や骨盤痛が続く場合、見落とされがちな原因があります。 それが「骨盤底筋群の機能低下」です。 骨盤底筋は骨盤の底に位置し、子宮・腸管・膀胱を下から支える筋肉群です。内臓を支える・排尿排便のコントロール・体幹の安定化など、非常に重要な役割を担っています。加齢・出産・閉経・運動不足などによってこの筋肉が衰えると、腰痛や骨盤痛だけでなく、尿失禁・下腹部のぽっこりお腹・性機能障害など多様な症状が現れます。 「腰のリハビリを続けているのに改善しない」という方の中に、骨盤底筋の機能低下が根本原因となっているケースが実際にあります。

エムセラ(EMSELLA)による骨盤底筋治療

骨盤底筋体操は有効ですが、普段意識していない筋肉のため、正しく使えていない方が多いのが現実です。 そこで当院では、エムセラ(EMSELLA)を導入しています。エムセラはHIFEM(高密度焦点式電磁)技術を用いて、通常では刺激できない深部の骨盤底筋に磁気刺激を作用させる治療機器です。2020年に発売され、アメリカやEUなど25か国で認可されています(日本では保険適応外)。 1回の施術でなんと1万7040回の超極大筋収縮を誘発します。 これは通常の筋トレでは到底達成できない刺激量です。骨盤底筋の位置と収縮感覚を「再教育」することで、たるんだ骨盤底筋を引き上げ、機能回復・維持につなげます。 治療の特徴は以下の通りです。
  • 30分間座っているだけで治療が完了する
  • 服を着たまま治療が受けられる
  • 非侵襲的で痛みがなく、火傷の心配もない
  • 治療後のダウンタイムなし、すぐに日常生活に戻れる
  • 出産の3ヶ月後から治療可能
  • 通勤帰りに立ち寄ることも可能
当院では理学療法士による理学療法やピラティスを併用し、骨盤底筋・体幹のインナーマッスルをより積極的に鍛えることで、腰痛・骨盤痛の改善を図っています。

推奨対象は以下の方々です。
  • 咳・くしゃみや重い荷物を持ち上げた時に軽く尿漏れをしてしまう方(男女問わず)
  • 産後におなかがポッコリしている方
  • 膣のゆるみが気になる方
  • 腰痛・骨盤痛が続いている方
尿失禁治療だけでなく、加齢・出産に伴う性的不快感や腰回り・下半身のダイエットにも対応しています。 料金は以下の通りです。
  • 初回1回:6,000円
  • 2回目以降1回:7,500円
  • 5回コース:25,000円
  • 6回コース:30,000円
  • メンテナンス1回(2クール目以降):6,000円
週1〜2回、1クール全6回の治療を推奨しています。1クール終了後、数ヶ月効果が持続すると言われています。 当院でリハビリ治療中の方は、初回5分の無料トライアルが可能です。ぜひお気軽にスタッフにお申し付けください。 ※エムセラ治療は未承認の医療機器を使用して治療を行います。医師個人にて輸入しています。体内にペースメーカー等の金属がある場合は使用できません。施術後に一時的な筋疲労・筋肉痛を認める場合があります。

慢性疼痛に対する多職種連携アプローチ

痛みが長引くほど、心理的・社会的な要因が絡み合ってきます。 慢性疼痛の治療では、整形外科医・理学療法士・心理士・ペインクリニック専門医など、複数の専門職が連携する「多職種連携アプローチ」が有効とされています。一人の医師・一つの治療法だけで対応しようとするのではなく、チームで痛みに向き合う姿勢が重要です。

認知行動療法(CBT)の活用

慢性疼痛には、痛みに対する「恐怖回避思考」が悪循環を生むことがあります。 「動くと痛みが悪化する」という思い込みから活動を避け、筋力低下・廃用が進み、さらに痛みが増すという悪循環です。認知行動療法では、痛みに対する考え方・行動パターンを修正し、生活の質を高めることを目指します。薬や注射だけでは解決しない慢性疼痛に対して、心理的アプローチを組み合わせることが推奨されています。

適切な医療機関の選び方

リハビリで改善しない痛みを抱えている場合、以下のような医療機関への受診を検討してください。
  • ペインクリニック:神経ブロックや薬物療法の専門家が在籍
  • 整形外科(脊椎・関節専門):手術適応の有無を再評価してもらう
  • リハビリテーション科:多職種連携による包括的なリハビリプログラム
  • 心療内科・精神科:慢性疼痛に伴う抑うつ・不安障害への対応
「同じ病院でずっと診てもらっているのに改善しない」という場合は、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。遠慮せずに相談してみてください。

まとめ:痛みが続くなら、次の一手を考えよう

リハビリで改善しない痛みは、決して「我慢するしかない」ものではありません。 慢性疼痛は複雑な病態ですが、適切な治療選択肢を組み合わせることで、多くの方が痛みの軽減と生活の質の向上を実感されています。トリガーポイント注射・神経ブロック・薬物療法の見直し・体外衝撃波・PFC-FD療法・骨盤底筋治療(エムセラ)・認知行動療法など、選択肢は確実に広がっています。 大切なのは、「なぜ痛みが続いているのか」を専門家と一緒に再評価することです。   痛みを抱えたまま諦めないでください。治療の選択肢は、まだあります。   当院・神保町整形外科では、腰痛・肩こり・首こりなどの痛みに対して、トリガーポイント注射をはじめとする多様な治療を提供しています。また、骨盤底筋の機能低下が関与する腰痛・骨盤痛に対しては、エムセラによる治療と理学療法・ピラティスを組み合わせた包括的なアプローチを行っています。 神保町駅から徒歩2分。仕事帰りにも無理なく通院いただけます。 リハビリ治療中の方は、エムセラの初回5分無料トライアルもご利用いただけます。痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 ▶ 神保町整形外科 エムセラの詳細はこちら

次の治療選択肢を検討したい方へ

痛みの原因を確認しながら、現在の症状に合わせた治療方法をご提案しています。

慢性的な痛みで日常生活に支障が出ている方にも向いています。

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著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛  

経歴

  • 平成18年3月東海大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部整形外科学教室入局
  • 慶應大学病院、静岡赤十字病院、慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター、台東区立台東病院、 竹川病院、石川島記念病院、古河総合病院勤務を経て平成29年4月神保町整形外科を開院
  • 慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程で脊髄再生に関する基礎研究に従事

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
  • 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
  • 再生医療認定医
  • 身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)

所属学会

  • 日本整形外科学会
  • 日本脊椎脊髄病学会
  • 日本脊髄障害医学会
  • 日本再生医療学会
   

投稿者:神保町整形外科

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