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保険終了後もリハビリできる?意外と知られていない“自費リハビリ”の仕組み

2025.12.21

保険リハビリの期限が来たら、もうリハビリは受けられない?

「病院でのリハビリが終了してしまったけれど、まだ良くなる気がする・・・」 こうした想いを抱えている方は、実は少なくありません。脳梗塞や骨折などの手術後、保険を使ったリハビリには期限があります。医療保険では脳血管疾患で180日、運動器疾患で150日という標準的な算定日数が設けられており、その期間を過ぎると保険でのリハビリは原則として終了となります。 しかし、リハビリの終了は「回復の終わり」を意味するわけではありません。実際には、保険の制度上の制限によって打ち切られているだけで、身体機能の改善はまだ続く可能性があるのです。そこで注目されているのが「**自費リハビリ**」という選択肢です。 この記事では、整形外科医として長年リハビリテーション医療に携わってきた経験から、自費リハビリの仕組みや保険リハビリとの違い、そして当院で提供している自費リハビリの内容について詳しく解説します。

保険リハビリ終了後も痛みが残る方へ|自費リハビリが選ばれる理由

保険リハビリ終了後も痛みや不調が残る理由と、自費リハビリが選ばれる背景やメリットについて医師の視点でわかりやすく解説します。

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自費リハビリとは?保険リハビリとの違いを知る

自費リハビリとは、健康保険や介護保険を使わず、全額自己負担で受けるリハビリテーションのことです。 保険適用のリハビリでは、医師の指示のもとで決められた期間・回数の範囲内でリハビリを受けます。費用負担は1割から3割と軽いですが、その分、時間や内容に制限があります。1回のリハビリ時間は20分を1単位とし、1日あたりの単位数にも上限が設けられています。 一方、自費リハビリには期間や回数の制限がありません。患者さまの状態や目標に応じて、必要な限りリハビリを継続できます。1回の訓練時間も60分から120分程度と長く設定でき、週に何回でも利用可能です。担当する理学療法士を選べる施設も多く、個々の症状や目標に合わせたオーダーメイドのプログラムを受けることができます。

自費リハビリが選ばれる理由

近年、自費リハビリを選択する方が増えています。その背景には、保険制度では補えない「継続的な改善ニーズ」があります。 脳卒中後の麻痺改善はゆっくりと進むことが多く、保険リハビリの期限が来てもまだ回復の余地がある方は少なくありません。パーキンソン病のように進行性の疾患では、継続的なリハビリによって進行を遅らせ、生活機能を維持することが重要です。また、スポーツ復帰を目指す方や、より高い生活の質を求める方にとって、自費リハビリは強い味方となります。 保険リハビリでは「医師の指示」に基づいた内容が中心となりますが、自費リハビリでは利用者の希望や目標に応じた柔軟なプログラムを組むことが可能です。時間やスケジュールの自由度が高く、ライフスタイルに合わせた対応ができる点も大きな魅力です。

自費リハビリのデメリットも理解しておく

もちろん、自費リハビリにはデメリットもあります。最大の課題は費用負担の大きさです。 1回あたりの料金は施設によって異なりますが、一般的に8,000円から30,000円程度とされています。保険適用リハビリと比較すると、3倍から10倍程度の費用がかかることになります。継続的に利用する場合、月額数万円から十数万円の負担となることも珍しくありません。 また、医師が常駐していない施設が多いため、急変時の対応や医学的判断において制約があります。施設によってスタッフの技術レベルや設備に差があり、期待した効果が得られない可能性もあります。そのため、施設選びには十分な注意と情報収集が必要です。

神保町整形外科の自費リハビリ:3つの特徴

リハビリ室
当院では、患者さま一人ひとりの「戻りたい生活」を実現するために、自費リハビリを提供しています。 私たちが大切にしているのは、「痛みが良くなれば終わり」ではなく、その先の理想の生活に戻ることです。手術後の回復から日常生活への復帰、さらにはスポーツ復帰まで、患者さまの想いに寄り添いながら丁寧にサポートします。

特徴1:手術後リハビリを積極的に受け入れ

他院で外傷の手術を受けられた方も、術後2週間ほどは傷のケア、抜糸、固定除去、初期リハビリなどが必要となります。当院では、術後ケアとリハビリをセットで実施できる体制を整えており、患者さまの手術内容・経過に合わせた最適なプログラムを提供します。 骨折後は超音波骨折治療器による治癒促進も可能で、治療期間の短縮にも寄与します。手術を受けた病院とは別の場所でリハビリを受けたいという方にも、安心してご利用いただけます。

特徴2:大学病院・基幹病院との強力な連携体制

状態が悪化した場合や精密検査が必要な際には、聖路加国際病院、日本大学病院、三井記念病院、慶應義塾大学病院、北里研究所病院、九段坂病院、三楽病院といった医療機関と連携し、迅速に紹介が可能です。 地域医療のネットワークを活かし、患者さまの安全と治療の継続性を大切にしています。自費リハビリであっても、医療機関との連携があることで、安心してリハビリに取り組んでいただけます。

特徴3:制限のない自由なプログラム設計

保険の制限に縛られず、時間・内容・頻度を自由に設定できるのが自費リハビリの最大の強みです。 保険リハビリの期限が来てしまった方、もっと長く集中的にリハビリを受けたい方、保険では対象外の部位もみてもらいたい方など、さまざまなニーズに対応できます。専門知識を持つ理学療法士がオーダーメイドのリハビリプログラムを作成し、マンツーマンで丁寧に指導します。

当院の自費リハビリで受けられる3つのメニュー

神保町整形外科では、以下の3つの自費リハビリメニューを提供しています。

1. エムセラ(骨盤底筋トレーニング)

骨盤底筋群を座ったまま鍛えることができる最新機器です。 米国・EUなどで認可されており、尿もれ・骨盤臓器脱・姿勢の不安定性などに効果が期待されています。日本では保険適用外ですが、自費リハビリとして提供することで、これまで相談しにくかった悩みにもアプローチできます。 特に出産後の女性や高齢の方で、骨盤底筋の衰えを感じている方に適しています。座ったまま行えるため、運動が苦手な方でも無理なく続けられます。

2. 運動器リハビリ

理学療法士が症状に合わせて、ストレッチ、筋力トレーニング、可動域訓練、動作改善などを組み合わせ、「痛みを減らし、動ける身体へ」導きます。 脳卒中後の麻痺改善、骨折後の機能回復、スポーツ復帰のためのトレーニングなど、幅広い目的に対応します。保険リハビリでは時間が足りないと感じている方、より専門的な指導を受けたい方に適しています。 当院では、患者さまの目標に合わせて個別にプログラムを作成します。動画による経過の確認や自主練習の課題提供なども行い、リハビリ終了後も運動習慣を維持できるようサポートします。

3. 物理療法

温熱・電気・超音波などを用いて、痛みや炎症を軽減し、筋肉・関節の回復をサポートします。 急性期の痛みが強い時期や、運動療法の前段階として効果的です。物理療法と運動療法を組み合わせることで、より効率的な回復が期待できます。

自費リハビリの料金と利用方法

当院の自費リハビリは、時間を選べる料金体系となっています。 20分:3,500円(税込)、40分:7,000円(税込)、60分:10,500円(税込)という設定で、目的や症状に合わせて柔軟に利用できます。初めての方は短い時間から始めて、必要に応じて時間を延ばすことも可能です。 週に何回利用するかも自由に決められます。集中的に週3回通う方もいれば、月に数回のペースで継続される方もいます。ご自身のライフスタイルや目標に合わせて、無理のない範囲で続けていただくことが大切です。

こんな方に自費リハビリがおすすめです

保険リハビリを打ち切られたが、まだ回復を続けたい方、長期的に丁寧なマンツーマンリハビリを希望する方、スポーツ復帰のための専門的トレーニングを受けたい方、姿勢・歩行・体幹バランスを細かくみてほしい方、多部位の相談を同時に行いたい方などに適しています。 「もう一度、できるようになりたい」という想いを持っている方を、私たちは全力でサポートします。

まとめ:保険終了後も、回復への道は続いています

保険リハビリの期限が来ても、身体機能の改善は続く可能性があります。 自費リハビリは、保険の制限を超えて、あなたが本当に戻りたい生活を実現するための選択肢です。費用負担は大きくなりますが、時間・内容・頻度を自由に設定でき、専門家によるオーダーメイドのプログラムを受けられるという大きなメリットがあります。 神保町整形外科では、手術後のケアからスポーツ復帰、高齢の方の機能維持まで、幅広く対応しています。患者さまの想いを大切にしながら、丁寧で質の高いリハビリテーションを提供することをお約束します。 リハビリの回数を増やしたい、相談しながらリハビリをしたい、どんなリハビリをしているか見てみたいといった想いがある方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの「できるようになりたい」を叶えるために、私たちがお手伝いします。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

座ると腰が痛いのはなぜ?原因と正しい対処法をわかりやすく解説

2025.12.20

座ると腰が痛くなる・・・その悩み、実は多くの方が抱えています

デスクワークやリモートワークが増えた現代。 「座っているだけなのに、なぜこんなに腰が痛いの?」と感じたことはありませんか?長時間座り続けることで、腰に鈍い痛みや重だるさを感じる方は少なくありません。実は、座る姿勢は立っている時よりも腰への負担が大きく、椎間板への圧力も増加することが研究で明らかになっています。 この記事では、座ると腰が痛くなる原因とその対処法について、整形外科医の視点からわかりやすく解説します。  

朝起きると腰が痛い…その原因と受診すべきサインを医師が解説

朝起きたときに腰が痛くなる原因や考えられる病気、早めに受診すべきサインについて医師がわかりやすく解説します。

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なぜ座ると腰が痛くなるのか?4つの主な原因

座位での腰痛には、いくつかの明確な原因があります。 それぞれを理解することで、適切な対策が見えてきます。

姿勢の崩れと骨盤の後傾

長時間座っていると、背中が丸くなりやすくなります。 この時、骨盤は後ろに傾き、腰椎の自然なカーブ(S字カーブ)が失われてしまいます。本来、人間の腰椎はS字状にカーブすることで、歩行時の衝撃を吸収し、脳への負担を軽減する仕組みになっています。しかし、座位では骨盤が後傾することでこのカーブが崩れ、椎間板や周囲の筋肉に過度な負担がかかります。 特に前かがみの姿勢や猫背は、腰椎への圧力をさらに高める要因となります。

血流の悪化と筋肉の硬直

同じ姿勢を長時間続けると、血液の循環が悪くなります。 特に腰周りの筋肉は、座位を保つために常に緊張状態にあり、血流が滞りやすい部位です。血流が悪くなると筋肉に十分な酸素や栄養が届かず、筋肉が硬くなってしまいます。硬くなった筋肉はさらに血管を圧迫し、悪循環が生まれます。 この状態が続くと、腰の重だるさや鈍い痛みとして現れるのです。

椎間板への負担増加

椎間板は、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす軟骨組織です。 実は、立っている時よりも座っている時の方が、椎間板にかかる圧力は大きくなります。特に前屈みの姿勢では、椎間板への負荷がさらに増大し、長期的には椎間板の変形や神経の圧迫につながる可能性があります。椎間板への過度な負担は、腰痛だけでなく、下肢のしびれや痛みを引き起こすこともあります。

体幹筋力の低下

座ることの多い生活を続けていると、体幹の筋力が低下しやすくなります。 研究によれば、腰痛を抱える方は痛みのない方に比べて体幹筋力が約20%低下しており、痛みの程度が大きいほど筋の持久力も低いことが分かっています。体幹の筋肉は、腰椎を支え、姿勢を保つために重要な役割を担っています。筋力が低下すると、骨や椎間板への負担が増え、腰痛が慢性化しやすくなります。

座位での腰痛を改善する具体的な対処法

原因が分かれば、対策も見えてきます。 日常生活で実践できる具体的な方法をご紹介します。

正しい座り方を身につける

腰痛対策の基本は、正しい座り方を習慣化することです。 椅子に座る時は、まず前かがみの状態でお尻を座面の奥までしっかり入れます。その後、あごを引いて背筋を伸ばし、骨盤を立てることを意識しましょう。骨盤を立てるとは、骨盤と背骨が直角になる位置を保つことです。この姿勢では、腰椎の自然なS字カーブが維持され、椎間板への負担が軽減されます。 また、かかとを床に完全につけることで、姿勢が安定しやすくなります。

定期的に立ち上がり、体を動かす

どんなに正しい姿勢でも、長時間同じ姿勢を続けることは避けるべきです。 30分から1時間に一度は立ち上がり、軽く体を動かすことをおすすめします。立ち上がることで骨盤の位置がリセットされ、血流も改善されます。可能であれば、軽いストレッチや歩行を取り入れると、さらに効果的です。 座位時間を減らすこと自体が、腰痛の悪化を防ぐ有効な方法であることが研究でも示されています。

効果的なストレッチを取り入れる

座りながらできる簡単なストレッチも効果的です。 「背伸びストレッチ」は、椅子に座ったまま両手を頭の上で組み、天井に向かって伸ばす動作です。この動作で背筋が伸び、血流が促進され、腰周りの負担が軽減されます。深呼吸をしながらゆっくり行うと、リラックス効果も得られます。 また、「腰回しストレッチ」も有効です。椅子に座り、両手を腰に当てて上半身を左右にゆっくり回転させることで、固まった腰周りの筋肉がほぐれます。

腰サポートクッションの活用

腰への負担を軽減するには、適切なクッションの使用も検討しましょう。 低反発クッションは体の形状に沿って沈み込むため、骨盤や腰が自然な位置に保たれやすくなります。また、椅子の背もたれに固定できるランバーサポート(腰部支持クッション)は、腰椎のカーブを維持し、理想的な姿勢をサポートしてくれます。通気性の良いメッシュ素材のクッションは、長時間座っても蒸れにくく快適です。 尾てい骨部分がカットされたドーナツ型クッションも、尾骨への圧力を和らげ、腰全体の負担を分散させる効果があります。

椅子と机の環境を見直すことも重要です

どれだけ姿勢に気をつけても、椅子や机の高さが合っていなければ効果は半減します。

椅子の高さ調整

椅子の高さは、座った時に足の裏全体が床にしっかりつく高さが理想です。 膝の角度が90度程度になるように調整しましょう。椅子が高すぎると足が浮いてしまい、骨盤が不安定になります。逆に低すぎると膝が上がりすぎて、腰への負担が増えてしまいます。

机との距離と高さ

机と椅子の間が開きすぎていると、前傾姿勢になりやすく腰に負担がかかります。 机の高さは、座った時に肘が90度程度の角度になる高さが目安です。キーボードやマウスはできるだけ手元に引き寄せ、背筋を伸ばした状態で作業できるようにしましょう。後付けのキーボードスライダーを使うと、作業環境の改善に役立ちます。

背もたれの活用方法

背もたれは、身体の上体を支えて姿勢を安定させるためのものです。 リクライニング機能を使う際は、傾斜角度を90度から前後10度程度で調節するのが望ましいとされています。背もたれの傾斜を強めにしすぎると、骨盤を立てる姿勢が崩れてしまい、かえって疲労の原因となることがあります。

慢性的な腰痛には専門的な治療が必要です

セルフケアを続けても改善しない場合は、医療機関での診察をおすすめします。

整形外科での診察と検査

神保町整形外科では、腰痛の原因を丁寧に評価します。 レントゲンや超音波検査を必要に応じて行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を把握します。痛みの原因が椎間板の問題なのか、筋肉の緊張なのか、姿勢の乱れなのか、それとも複数の要因が組み合わさっているのかを見極めることが重要です。

症状に合わせた治療の組み合わせ

当院では、症状に応じて最適な治療を組み合わせます。 飲み薬や湿布で痛みを抑えながら、物理療法(電気・温熱・超音波)で筋肉の緊張を緩和します。必要に応じてブロック注射を行い、痛みの悪循環を断ち切ることもあります。さらに、理学療法士による運動療法やストレッチで、再発しにくい体づくりを目指します。 痛みを抑えるだけでなく、「なぜ痛みが出たのか」まで一緒に見直していくことが大切です。

生活習慣の見直しとサポート

治療と並行して、生活動作や姿勢の改善もサポートします。 座り方・立ち方・歩き方など、日常の癖を一緒に見直すことで、痛みを繰り返さない身体づくりを目指します。デスクワークが多い方には、職場での座り方や休憩の取り方についても具体的にアドバイスします。

まとめ:座ると腰が痛い症状は改善できます

座ると腰が痛くなる原因は、姿勢の崩れ、血流の悪化、椎間板への負担、体幹筋力の低下など、複数の要因が関わっています。 正しい座り方を身につけ、定期的に体を動かし、適切な環境を整えることで、多くの場合は症状の改善が期待できます。ただし、セルフケアを続けても痛みが改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、専門的な治療が必要です。 神保町整形外科では、腰痛の原因を丁寧に評価し、一人ひとりの生活に合わせた治療を提供しています。首・肩・腰の痛みは、その人の生活そのものを変えてしまうことがあります。症状を年齢のせいとあきらめず、どうかご相談ください。 痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。 小さな不調でもお気軽にお越しください。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

歩くと膝が痛い…考えられる原因と病院へ行くべきサインを解説

2025.12.20

「歩くと膝が痛い」…その症状、放置していませんか?

朝起きて歩き始めるとき、膝に違和感を感じる。 階段を降りるときに膝がズキッと痛む。買い物から帰ってくると膝が重だるい。こうした症状を「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか? 実は膝の痛みには、筋肉・関節・神経の炎症や硬さ、姿勢の乱れ、運動不足、ストレスなど、さまざまな原因が組み合わさって起こる「治療が必要な症状」であることが多いのです。デスクワークやテレワークが増えた現代では、長時間同じ姿勢を続けることで知らず知らずのうちに膝や腰などに負担がかかり、痛みや不調が現れやすくなっています。 神保町整形外科では、膝の痛みの原因を丁寧に調べ、その方の生活に合わせた治療で、つらい症状を根本から改善するお手伝いをしています。

歩くと膝が痛くなる主な原因とは

膝の痛みの原因は、実に多岐にわたります。 大きく分けると、「炎症による痛み」と「変形による痛み」があり、さらに腱などの膝周囲の軟部組織の傷みや、腰痛・股関節の病気が原因で起こる膝痛もあるのです。ひと口に”膝痛”といっても、必ずしも原因が膝関節にあるとは限らないため、まずは整形外科でよく調べてもらうことが大切です。

変形性膝関節症による痛み

40歳以上で膝の痛みに悩む方の大部分は、変形性膝関節症によるものです。 この疾患は、膝の関節の軟骨の質が低下し、少しずつすり減ることで、歩行時に膝の痛みが出現します。平地での歩行は大丈夫でも、階段で膝が痛いために困っている、歩行時の膝の痛みはないけれど正座は膝が痛くてできない、などが初期の症状です。さらに進行すると、次第にO脚が進んでいき、階段のみでなく平地での歩行にも支障をきたすようになります。 女性に起こりやすく、高齢になるにつれてより発症しやすくなる傾向があります。初期の症状は膝の痛みや腫れで、歩きはじめや立ち上がりなど動作を開始するときに痛みが起こることが特徴的です。

関節リウマチによる膝の痛み

関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こる病気です。 膝関節にも影響を及ぼし、痛みや腫れを引き起こします。関節リウマチと診断されている人に膝痛が起きたとき、その原因が関節リウマチではないこともあるため注意が必要です。腰痛や関節の軟部組織の傷みが原因で膝痛が起きていることもあるのです。 近年では、免疫抑制剤や生物学的製剤が飛躍的に進歩しており、これらの薬剤を早期から使用することで炎症を抑え、関節破壊を起こさないようにすることが可能な時代になっています。

膝周囲の軟部組織の損傷

捻挫や打撲などのけがにより、膝の靭帯・腱・軟骨・半月板などが損傷すると、膝の痛みや腫れが生じます。 スポーツ活動中の受傷が多く、損傷の程度によっては手術が必要になることもあります。また、成長期のスポーツ障害としては、脛骨結節とよばれるお皿の下の部分の骨がふくらんで痛みを伴うオスグット病や、軟骨が骨ごとはがれてしまう離断性骨軟骨炎などがあり、進行すると手術が必要となることもあります。

テレワークやデスクワークが膝に与える影響

意外に思われるかもしれませんが、テレワークやデスクワークも膝の痛みの原因となります。 長時間座りっぱなしでいると、膝関節が固定されてしまい、膝周りの筋肉が固まっていきます。そうすると立ち上がろうとしたときに関節に大きな負担がかかり、痛みや違和感を覚えるようになることも。この症状は「コロナ膝」とも呼ばれ、コロナ禍の外出自粛を機に訴える方が増えました。

長時間の座り作業が引き起こす問題

会社にいると、特に意識しなくても立ち上がったり移動したりする機会が自然と多くなります。 ところがテレワークの場合、気づいたら3時間経っていたなど、長時間同じ姿勢のまま座っていることも少なくありません。このように不自然な姿勢を維持することで、筋肉や関節に負担がかかり、痛みや不調が生じてしまうのです。 通常、コロナ膝の痛みや違和感は短い時間で治りますが、症状を放置すると関節がどんどん固まってしまい、動きが悪くなったり筋力が落ちたりすることにつながります。また、膝の軟骨の代謝も落ちるため、将来的に軟骨がどんどんすり減ってしまい、変形性膝関節症になってしまう恐れもあります。

姿勢の乱れと筋肉への負担

背中が丸まった姿勢になりやすく、筋肉に負担がかかります。 長時間同じ姿勢を維持することで血行が悪くなり、机やイスの高さ、モニターの位置などが適切でないと、さらに負担が増します。移動する機会が少なくなり運動不足に陥りやすいことも、膝の痛みを引き起こす要因となります。

病院へ行くべきサインと受診のタイミング

膝の痛みは、早めに医療機関を受診することが重要です。 特に以下のような症状があるときは、早めに整形外科を受診してください。

すぐに受診すべき症状

  • 歩くことができないような強い痛みを感じる
  • 腫れや熱感が強い
  • 膝がグラグラする、不安定に感じる
  • 寝起きにこわばる、夜中に痛みで目が覚める
  • 急激に下腿の冷感、強い痛み、しびれなどが出てきた
これらの症状がある場合、重大な疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 急激に下腿の冷感、強い痛み、しびれなどが出てきた場合には、緊急の処置が必要となることがあるため、救急車を呼びましょう。

様子を見てもよい症状と受診の目安

軽い痛みや腫れではあるが長く続いている場合も、医療機関の受診が勧められます。 膝の痛みが数日~1週間以上続いている場合や、階段の昇り降りがつらい場合は、早めに整形外科を受診しましょう。強い痛みや腫れがなければ、歩く距離を減らしたり安静にすることで症状がよくなることが期待できますが、症状が続く場合には医療機関を受診してください。

どの診療科を受診すべきか

膝の痛みがある場合、まずは近隣の病院やクリニックの整形外科を受診しましょう。 ただし、痛みがひどく歩けない場合は、事前に病院へ問い合わせをし、入院や救急対応のできる病院を受診することをおすすめします。また、膝の痛みだけでなく発熱も伴う場合には、内科も併設されている病院への受診が望ましいです。 かかりつけ医の先生に対応いただいていることも多いです。痛風という病気を疑う場合は、おもに整形外科や内科を、関節リウマチという病気を疑う場合は、おもに膠原病内科や整形内科を受診していただくこともあります。

神保町整形外科での膝の痛みの診断と治療

神保町整形外科では、膝の痛みの原因を丁寧に評価し、最適な治療を提供しています。

詳細な検査による原因の特定

レントゲン・超音波検査を必要に応じて行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を把握します。 膝の痛みで医療機関を受診すると、レントゲンを撮影して変形性膝関節症の診断をするのが一般的ですが、関節の軟骨はレントゲンでは写りません。従って、痛みが強い場合でもレントゲン写真ではその原因がわかりにくい場合があります。 当院では、必要に応じてレントゲンや超音波検査も実施し、痛みの原因をしっかり調べます。

症状に合わせた最適な治療の組み合わせ

飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を症状に応じて組み合わせ、無理のない治療を行います。 手術療法との大きな違いは、治療が注射で行えるということ。そのため入院は不要で、日帰りで体にも低負担な治療を受けていただけます。
  • 筋肉の緊張緩和…膝周りの筋肉の硬さをほぐします
  • 姿勢改善…負担の少ない動作や姿勢を一緒に見直します
  • 痛みを抑える治療…飲み薬や湿布、ブロック注射で痛みを軽減します
  • 運動療法・ストレッチ…理学療法士による指導で再発しにくい体づくりをめざします

生活動作・姿勢改善までサポート

痛みを繰り返さないよう、姿勢・座り方・生活の癖を一緒に見直します。 「なぜ痛みが出たのか」まで一緒に見直し、負担の少ない動作や筋力づくりなど、根本からの改善をめざします。腰は身体の中心であり、姿勢・筋力・日常の癖が深く影響しているため、痛みを抑える治療に加えて、こうした生活面のサポートも大切にしています。

膝の痛みを予防するために今日からできるこ

膝の痛みは、日々の生活習慣を見直すことで予防できます。

適度な運動と筋力トレーニング

運動療法は、手術以外で効果が証明されている方法です。 独自の運動療法(筋力訓練と関節のストレッチング)を毎日行うことで、優れた効果を得られます。単に薬だけでは変形性膝関節症の症状が改善しないのは、筋力低下によりさらに膝の痛みが持続もしくは悪化するという影響があるためです。

正しい姿勢と動作の習慣化

デスクワークやスマホの長時間使用により、首・肩・腰の痛みが増えています。 背中が丸まった姿勢になりやすく筋肉に負担がかかるため、正しい姿勢を意識することが大切です。机やイスの高さ、モニターの位置などを適切に調整し、長時間同じ姿勢を維持しないよう心がけましょう。

定期的な休憩と体のケア

長時間座りっぱなしを避け、定期的に立ち上がって歩くことが重要です。 1時間に1回程度は立ち上がり、軽くストレッチをするなど、体を動かす習慣をつけましょう。また、膝周りの筋肉を温めたり、マッサージをしたりすることで、血行を促進し筋肉の緊張をほぐすことができます。

まとめ:膝の痛みは早めの相談が大切です

歩くと膝が痛い症状には、さまざまな原因が考えられます。 変形性膝関節症、関節リウマチ、膝周囲の軟部組織の損傷、さらにはテレワークやデスクワークによる長時間の座位など、現代の生活習慣が膝の痛みを引き起こすこともあります。 強い痛みや腫れ、膝の不安定感などの症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。軽い痛みでも長く続いている場合は、放置せずに医療機関で相談することが大切です。 神保町整形外科では、レントゲン・超音波検査などを用いて痛みの原因をしっかり調べ、飲み薬・湿布・ブロック注射・物理療法・理学療法士による運動療法を組み合わせた治療を提供しています。生活動作や姿勢の改善まで丁寧にサポートし、痛みを繰り返さない体づくりをめざします。 「首・肩・腰の痛みは、その人の生活そのものを変えてしまうことがあります。症状を年齢のせいとあきらめず、どうかご相談ください。神保町整形外科は、痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。」 小さな不調でもお気軽にお越しください。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

四十肩はなぜ起こる?原因と発症の仕組みをわかりやすく解説

2025.12.19

四十肩・五十肩とは何か

肩が痛くて腕が上がらない・・・ そんな症状に悩まされていませんか? 40代や50代になると、突然肩に痛みが現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。これがいわゆる「四十肩」や「五十肩」と呼ばれる症状です。 四十肩と五十肩は、実は同じ病態を指しており、40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれるだけで、医学的な違いはありません。正式には「肩関節周囲炎」という病名で呼ばれています。

四十肩が起こる原因とメカニズム

加齢による組織の変化

四十肩の原因は、実ははっきりと解明されていません。 しかし、加齢に伴う肩関節や筋肉のこわばり、組織の縮小などによって炎症が起こると考えられています。肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化し、肩関節の周囲組織に炎症が起きることが主な原因です。 特に肩の関節にある「腱板」という組織が炎症を引き起こし、それが「関節包」に広がることで痛みや動きの制限が生じます。腱板は肩甲骨と上腕骨をつなぐ重要な組織であり、この部分の柔軟性が失われるとスムーズに動かなくなってしまうのです。

炎症が起こりやすい部位

肩関節の周囲には、炎症が起こりやすい部位がいくつか存在します。 上腕二頭筋長頭腱、腱板疎部、肩峰下滑液包、肩甲下滑液包、烏口下滑液包など、複数の組織が炎症の対象となります。これらの部位に炎症が広がると、肩関節の動きをよくする袋である「肩峰下滑液包」や関節を包む袋である「関節包」が癒着し、さらに動きが悪くなる「拘縮」または「凍結肩」と呼ばれる状態になります。

四十肩になりやすい人の特徴

年齢と発症リスク

四十肩は、その名の通り40代以降の方に多く発症します。 中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。「二十肩」「三十肩」という言葉がないことからも分かるように、若い世代では発症しにくい症状です。

生活習慣と発症の関係

以前に野球をはじめとするスポーツで肩を酷使した人、肩に怪我をした人、姿勢の悪い人は発症リスクが高くなります。 また、運動不足や慢性的なストレス、閉経などによるホルモンバランスの変化も、四十肩の発症に影響すると考えられています。デスクワークやスマホの長時間使用により、首や肩に負担がかかり続けることも、発症のリスクを高める要因となります。 糖尿病の既往がある方も、四十肩につながりやすくなると考えられています。

四十肩の症状と進行段階

初期症状のチェックポイント

四十肩には、いくつかの特徴的な症状があります。 腕をあげると肩が痛い、痛くて腕をあげられない・肩を回せない、寝ている時の肩の痛みで目が覚める、起床時の肩の痛み、肩の痛みで反対側の肩を触れない、肩の痛みで背中やへそを触れない、洗髪や洗顔といった動作が辛い、服を着替える動作が辛いといった症状が見られる場合には、四十肩が疑われます。 特に、髪を整えたり、服を着替えることが不自由になることがあります。洗濯物を干す時に肩が上がらない、肩甲骨まわりがずっと重い、肩こりから頭痛がするといった症状も現れます。

炎症期(急性期)の特徴

四十肩は、通常3つの段階を経て進行します。 最初の段階は「炎症期」または「急性期」と呼ばれます。この時期は肩関節周囲炎の発症初期で、炎症が出現した状態です。肩のあたりが重苦しい感じや、肩の関節がピリッと痛むといった鈍痛から始まります。 症状が進むと、肩周りの感覚が鈍くなってきたり、腕に違和感を感じたり、首や肩のあたりに張りを感じるようになります。さらに悪化すると、ズキズキとうずくような痛みがあり、肩を動かす際に痛みを感じ、朝晩に痛みが強くなってきます。 最も辛い時期には、動いても痛いし、何もしなくても痛い状態になります。夜寝る時に痛みがあり寝つけない、痛みで目が覚めるといった「夜間時痛」や「安静時痛」が特徴的です。動作時には強い痛みがあり、さまざまな日常生活動作で支障をきたします。

拘縮期(凍結期)の状態

炎症が落ち着くと、次の段階に移行します。 「拘縮期」または「凍結期」と呼ばれるこの時期は、炎症は落ち着いたものの、痛みで動かせない状態が続いたことにより拘縮が進行する時期です。夜間時痛や安静時痛は軽くなりますが、過度に動かしたときに強いつっぱり感があります。 可動域制限が主な症状となり、あらゆる方向の可動域が制限されます。強い痛みは落ち着いてくることが多く、可動域範囲の限界を超えるような運動を強制されると痛みを生じます。肩がだるい・重いなどと表現される方もおられます。

回復期(解凍期)への移行

最後の段階が「回復期」または「解凍期」です。 痛みや運動制限が次第に回復、改善に向かう時期です。徐々に痛みが改善し、動かせる範囲も広くなり、動かしても痛みが出なくなります。状態により異なりますが、自動運動や他動運動を痛みのない範囲でしっかり行うことで、肩関節の可動域改善が進みます。 一般的には、数週間から半年くらいで治ります。ただし、中には1年以上の期間を要するケースも存在します。

四十肩と肩こりの違い

四十肩と肩こりを混同してしまう方も多いですが、これらは明確に異なる症状です。 肩こりは「筋肉疲労」、四十肩や五十肩は「炎症」の状態です。一般的な肩こりは筋肉の緊張からくる血液循環の悪化が原因で、習慣化した姿勢の悪さや運動不足、ストレスにより筋肉疲労がおこり、張りや痛みを引き起こします。 一方、四十肩は老化などにより、肩関節をとりまく関節包や腱板に炎症が起こることで痛みが生じると言われています。そのため年齢の若い方より、中年以降に発症することが多いのです。 肩こりと四十肩では対処の仕方が異なる場合があります。誤った判断で痛みを悪化させることのないよう、正しい診断のもと、適切な対処をすることがとても大切です。

四十肩の診断方法

四十肩の診断は、問診・視診から始まります。 どのような時にどんな痛みがあるか、いつ頃から痛みがあるかといったことをお尋ねし、実際に無理のない範囲で肩を動かしていただき、動き方と可動域を確認します。圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。 肩関節におこる痛みには、いわゆる五十肩である肩関節の関節包や滑液包の炎症のほかに、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。これらは、レントゲン撮影、関節造影検査、MRI、超音波検査などで区別します。 その他の疾患の除外、軟部組織の精査のため、MRI検査が必要になることがあります。炎症の経過についても調べることができます。 神保町整形外科では、必要に応じてレントゲンや超音波検査を行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を把握します。痛みの原因を丁寧に評価することで、最適な治療方針を立てることができます。

四十肩の治療とケア

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保存療法の基本

四十肩の治療では、薬物療法とリハビリテーションが中心となります。 痛みが強い急性期には、三角巾やアームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。内服治療を基本とし、痛みが強い場合に関節内注射を取り入れます。ステロイドや麻酔薬を肩関節内に注射したり、ヒアルロン酸を使用することもあります。 神保町整形外科では、飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を症状に応じて組み合わせ、無理のない治療を行います。

リハビリテーションの重要性

急性期を過ぎたら、温熱療法や運動療法などのリハビリを行います。 四十肩の治療法としては、「運動療法」をメインにしたリハビリを行います。ストレッチや振り子運動は肩関節の緊張をほぐし、痛みの緩和と関節の可動域を広げることを目的とします。 患部の血行を良くすることで、治癒を促し痛みの緩和が期待できます。一般に医療機関で行う温熱療法は、ホットパックやマイクロ波といった機器を使った治療がありますが、自宅では入浴や蒸しタオル、温湿布などを使い温める方法があります。 神保町整形外科では、理学療法士による運動療法やストレッチで、再発しにくい「動ける肩」を作っていきます。生活動作・姿勢・座り方・生活の癖を一緒に見直し、痛みを繰り返さないようサポートします。

日常生活での注意点

四十肩を悪化させないためには、状態に合ったケアが必要です。 自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。無理に動かすことで炎症が蔓延し痛みが引かない場合や、痛みが強く動かせない場合などさまざまです。 四十肩は、どちらか一方に発症することが多いので、痛みのない側の予防策としても日々取り入れていくことが望ましいです。

まとめ

四十肩は、加齢に伴う肩関節周囲の組織の変化により起こる症状です。 原因ははっきりと解明されていませんが、腱板や関節包などの組織に炎症が起こり、最終的には癒着して動きが制限される状態になります。40代以降の方に多く発症し、運動不足やストレス、ホルモンバランスの変化なども影響すると考えられています。 症状は炎症期、拘縮期、回復期という3つの段階を経て進行し、適切な治療とリハビリテーションにより改善が期待できます。肩こりとは異なる病態であるため、正しい診断のもと適切な治療を受けることが大切です。 神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を提供しています。痛みの原因を丁寧に評価し、レントゲンや超音波検査を必要に応じて実施し、症状に合わせた最適な治療を組み合わせて行います。 肩の痛みでお悩みの方は、症状を年齢のせいとあきらめず、お気軽にご相談ください。神保町整形外科は、痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

骨粗しょう症の薬にはどんな副作用がある?種類ごとの特徴をわかりやすく解説

2025.12.19

骨粗しょう症の薬について知っておきたいこと

骨粗しょう症の治療では、薬物療法が重要な役割を果たします。 しかし、「薬を飲むと副作用が心配」「どんな薬があるのかわからない」といった不安を抱える方も少なくありません。実際、骨粗しょう症の治療薬にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や副作用が異なります。 当院では、患者さん一人ひとりの骨の状態や生活習慣に合わせて、最適な治療法をご提案しています。薬物療法は食事療法や運動療法と組み合わせることで、より効果的に骨の健康を守ることができます。 この記事では、骨粗しょう症の治療薬の種類と、それぞれの副作用について詳しく解説します。正しい知識を持つことで、治療への不安を解消し、安心して治療に取り組んでいただけるはずです。

骨粗しょう症の薬は大きく3つに分類されます

骨粗しょう症の治療薬は、作用の仕方によって大きく3つに分けられます。 骨の吸収を抑える薬は、骨を壊す細胞の働きを抑制します。骨の形成を促進する薬は、新しい骨を作る力を高めます。そしてカルシウム製剤は、骨の材料となるカルシウムを補給します。 それぞれの薬には特徴があり、患者さんの骨密度や骨折リスク、年齢、生活習慣などを総合的に判断して選択します。

骨の吸収を抑える薬(骨吸収抑制薬)

この種類の薬は、骨を壊す「破骨細胞」の働きを抑えることで、骨がもろくなるのを防ぎます。 ビスホスホネート製剤は、世界中で最も多く使用されている骨粗しょう症治療薬です。内服薬には毎日服用するタイプと週に1回服用するタイプがあり、生活スタイルに合わせて選ぶことができます。注射薬では、年1回の投与で効果が持続する「ゾレドロン酸(リクラスト®)」も使用されています。 抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)は、6か月に1回の注射で済む薬です。骨密度を高める効果が高く、特に骨の外壁への効果は他の薬剤にない特徴があります。 選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)は、骨に対しては女性ホルモンと似た働きをする飲み薬です。安全性が高く、乳がんの予防効果も期待できます。

骨の形成を促進する薬(骨形成促進薬)

新しい骨を作る力を高める薬です。 活性型ビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進します。食べ物からのカルシウムを効率よく取り込むことで、骨を丈夫にする働きがあります。 副甲状腺ホルモン製剤は、骨を作る細胞を活性化し、新しい骨の形成を促進する注射薬です。骨密度を高める効果が高く、他の薬で効果が不十分な場合に用いられることがあります。ただし、使用期間は24か月までに制限されています。 抗スクレロスチン抗体製剤(ロモソズマブ)は、骨折の危険性が高い骨粗しょう症に使用される新しい薬です。骨を作る力を高めると同時に、骨を壊す力を抑える二つの作用を持っています。  

骨粗しょう症の症状と原因を医師が解説|早期発見のポイントとは?

骨粗しょう症の主な症状や原因、初期に気づくためのポイントを医師の視点でわかりやすく解説します。

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ビスホスホネート製剤の副作用と注意点

ビスホスホネート製剤は効果が高い一方で、いくつかの副作用に注意が必要です。 最も一般的な副作用は胃腸症状です。食道に刺激を与えることがあるため、服用後30分は横にならないようにしてください。起きたらすぐにコップ1杯の水で飲み、30分は横になることと食事をとることを避けるという飲み方が決まっています。

長期使用で注意すべき副作用

頻度は高くないものの、3年以上の長期使用で注意するべき副作用があります。 顎骨壊死(がっこつえし)は、あごの骨が部分的に死んでしまい、腐ってしまう病気です。あごの痛みや腫れ、膿が出るなどの症状がみられます。一度起こすと治すのが難しい副作用ですが、口の中をきれいに保つことで予防できます。定期的な歯科の受診がお勧めです。 非定型骨折は、通常とは異なる形で骨折を起こすことです。太ももの骨でみられ、軽い力でも折れてしまう、折れる場所が異なるなどの特徴があります。治るまでに非常に時間がかかる場合や、骨がつかなくなってしまう場合があります。 これらの副作用は、長期間の薬の使用で起こりやすくなります。当院では、骨折のリスクの高さを考慮しながら、3~5年以上継続使用している場合には休薬や変更なども検討します。

腎機能への配慮が必要です

ビスホスホネート製剤は腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している患者さんには使用を慎重に考慮する必要があります。 また、低カルシウム血症の患者さんにも注意が必要です。治療前に血液検査でカルシウム値を確認し、必要に応じてカルシウム製剤を併用します。

抗RANKL抗体(デノスマブ)の特徴と副作用

デノスマブ(プラリア皮下注®)は、6か月に1回の注射で済む便利な薬です。 骨折防止にかなり有効で、骨密度を高める効果が高いことが特徴です。特に骨の外壁(皮質骨)への骨密度増強効果は、他の薬剤にない特徴となっています。 ビスホスホネート製剤で効果が不十分な場合や副作用が出た場合に用いられることがあります。また、腎排泄に頼らないため、腎機能が低下している患者さんにも使用できる利点があります。

デノスマブの副作用

主な副作用として、低カルシウム血症があります。 カルシウムの値が下がる副作用があるため、カルシウム製剤やビタミンD製剤と併用する必要があります。治療中は定期的に血液検査でカルシウム値を確認します。 また、ビスホスホネート製剤と同様に顎骨壊死の副作用が報告されています。侵襲的な歯科処置との関連性が指摘されているため、服用中は歯科医師への相談が重要です。 デノスマブの投与を中止すると、骨密度が急速に低下する可能性があるため、中止する場合は他の骨粗しょう症治療薬への切り替えを検討します。

副甲状腺ホルモン製剤とその副作用

副甲状腺ホルモン製剤は、骨を作る細胞を活性化し、新しい骨の形成を促進する注射薬です。 テリパラチド(フォルテオ皮下注®、テリボン皮下注®)は、骨密度を高める効果が高く、他の薬で効果が不十分な場合に用いられることがあります。 毎日自分で注射する必要がありますが、骨量の増加を認める効果的な薬です。使用期間は24か月までに制限されており、それ以降は他の骨粗しょう症治療薬に切り替えます。

副甲状腺ホルモン製剤の副作用

主な副作用として、高カルシウム血症があります。 血液中のカルシウム量が増える作用があるため、定期的な血液検査でカルシウム値を確認する必要があります。悪心・嘔吐、痙攣、腎障害などが生じる場合があります。 また、注射部位が赤くなったり腫れたりすることがあり、吐き気や頭痛、倦怠感、動悸などの副作用の報告もあります。 長期間の使用では骨の悪性腫瘍を起こすおそれがあるため、2年までしか使用することができません。このため、骨の腫瘍がある方や骨に腫瘍が転移している方、骨の周りに放射線治療を受けたことがある方は使用することができません。

SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)の特徴

SERMは、骨に対しては女性ホルモンと似た働きをする飲み薬です。 閉経後の女性は、エストロゲンの減少により骨密度が低下しやすくなります。SERMは、骨に対してはエストロゲンと似た働きをする一方、乳房や子宮などへの作用は抑えるため、ホルモン補充療法に代わる選択肢として注目されています。 比較的安全に長期間使用することができ、乳がんの予防効果も期待できる薬です。

SERMの副作用

頻度は高くありませんが、深部静脈血栓症という副作用の報告があります。 足の静脈が血の固まりで詰まる副作用で、血栓を起こす可能性があるため、静脈血栓症がある方には禁忌薬となっています。ほぼ座りっぱなしや寝たきりのような方は使用を避けましょう。 また、発汗などの更年期症状を悪化させる危険性があるため、更年期症状が強い方には注意が必要です。 当院では、閉経後の比較的若年女性で、骨折リスクがそれほど高くない方に、長期的な予防を目的として処方することがあります。

活性型ビタミンD3製剤の役割と副作用

活性型ビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進する薬です。 食べ物からのカルシウムを効率よく取り込むことで、血液中のカルシウム量が増え、骨を丈夫にする働きがあります。骨でのカルシウムやリンによる強化を促します。 他の骨粗しょう症治療薬と併用されることが多く、比較的安全性が高い薬です。

活性型ビタミンD3製剤の副作用

副作用として、体内のカルシウム量が増えすぎてしまうことがあります。 高カルシウム血症になると、便秘や気持ち悪さ、嘔吐、食欲低下などを起こすことがあります。放置してしまうと腎臓に障害が起こることがあり注意が必要です。 予防として、水分をよくとるようにしましょう。また、定期的な血液検査でカルシウム値を確認することが大切です。 肝障害や黄疸、急性腎障害などが生じる場合もあるため、定期的な検査でモニタリングします。

新しい骨粗しょう症治療薬について

エントランス
近年、新しい骨粗しょう症治療薬が次々に登場しています。 抗スクレロスチン抗体製剤(ロモソズマブ)は、骨折の危険性が高い骨粗しょう症に使用される新しい薬です。骨を作る力を高めると同時に、骨を壊す力を抑える二つの作用を持っています。 アバロパラチドは、2023年1月に販売が開始された新しい副甲状腺ホルモン関連製剤です。骨折の危険性の高い骨粗しょう症に適応があり、投与期間は18カ月までとなっています。 これらの新しい薬は、骨密度上昇効果や骨折抑制効果において高い評価を受けており、従来の治療で効果が不十分な場合の選択肢として期待されています。

新薬の副作用と注意点

新しい薬についても、副作用への注意が必要です。 ロモソズマブでは、心血管イベントのリスク増加の可能性が報告されています。心筋梗塞や脳卒中の既往がある方には慎重な投与が必要です。 アバロパラチドは、副甲状腺ホルモン製剤と同様の副作用に注意が必要で、高カルシウム血症や注射部位の反応などが報告されています。 当院では、患者さんの骨折リスクや既往歴、生活習慣などを総合的に判断して、最適な治療薬を選択します。

副作用を防ぐために大切なこと

骨粗しょう症の薬による副作用を防ぐためには、いくつかの重要なポイントがあります。 まず、定期的な歯科受診が大切です。顎骨壊死の予防には、口の中をきれいに保つことが重要です。薬の服用前に歯科を受診し、口の中の衛生状態を改善し、抜歯などの歯科治療を投薬開始の2週間前までに終えることが望ましいとされています。 既に服用している人でも、歯科の受診は重要です。歯磨きなどで口の中を清潔に保ちつつ、虫歯などがあれば、最小限の治療を受けることで、顎骨壊死のリスクを減らすことができます。

定期的な検査とモニタリング

副作用の早期発見のために、定期的な検査が欠かせません。 血液検査では、カルシウム値や肝機能、腎機能などを確認します。骨密度検査は、治療効果を確認するとともに、薬の継続や変更の判断材料となります。 当院では、骨密度80%未満の場合は検査を半年ごとに実施し、80%以上に改善した場合は年1回に頻度を戻して経過観察を行っています。 異常な症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。早期発見・早期対応が、重篤な副作用を防ぐ鍵となります。

正しい服用方法を守りましょう

薬の効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためには、正しい服用方法を守ることが重要です。 ビスホスホネート製剤の内服薬は、起床後すぐにコップ1杯の水で飲み、30分は横にならず、食事も控えてください。この飲み方を守ることで、食道への刺激を最小限に抑えることができます。 注射薬の場合は、決められた間隔を守って投与を受けることが大切です。自己判断で中止すると、骨密度が急速に低下する可能性があります。

まとめ:骨粗しょう症の薬と上手に付き合うために

骨粗しょう症の治療薬には、さまざまな種類があり、それぞれに特徴と副作用があります。 ビスホスホネート製剤は最も広く使用されている薬で、顎骨壊死や非定型骨折などの副作用に注意が必要です。デノスマブは6か月に1回の注射で済む便利な薬ですが、低カルシウム血症に注意が必要です。副甲状腺ホルモン製剤は骨密度を高める効果が高い一方、使用期間に制限があります。 SERMは比較的安全に長期使用できる薬で、活性型ビタミンD3製剤は他の薬と併用されることが多い薬です。新しい薬も登場しており、治療の選択肢は広がっています。 副作用を防ぐためには、定期的な歯科受診、定期的な検査、正しい服用方法を守ることが大切です。 骨粗しょう症は、痛みが出てからでは遅い病気です。骨の健康を守ることは、将来の寝たきりを防ぎ、健康寿命を延ばす大切な習慣です。 当院は、患者さんの骨粗しょう症リスクに一生寄り添う整形外科として、検査・治療・予防のすべてを継続してサポートします。気になる症状がある方、骨粗しょう症の治療について詳しく知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。 神保町整形外科では、骨密度検査から治療、アフターフォローまで、一貫したサポート体制を整えています。あなたの骨の健康を守るために、私たちと一緒に取り組んでいきましょう。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

首の痛みは場所で原因が違う?前・後ろ・横の痛みを徹底解説

2025.11.30

「首が痛い」と感じたとき、その痛みがどこにあるかによって原因が異なることをご存じでしょうか。 首の前側が痛むのか、後ろ側なのか、それとも横なのか・・・痛みの場所を正確に把握することが、適切な治療への第一歩となります。 デスクワークやスマホの長時間使用が当たり前になった現代では、首の痛みに悩む方が急増しています。朝起きたときに首が回らない、長時間同じ姿勢でいると首が重だるくなる、頭痛やめまいまで出てくる・・・こうした症状は決して珍しいものではありません。 神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を提供しており、痛みの原因を丁寧に評価したうえで、一人ひとりに合わせた治療を行っています。

首の痛みが起こる場所と主な原因

首の痛みは、その発生場所によって考えられる原因が大きく異なります。 前側・後ろ側・横側のどこが痛むかを把握することで、適切な対処法が見えてきます。ここでは、場所ごとの特徴的な原因について詳しく解説していきます。

首の前側が痛む場合の原因

首の前側に痛みを感じる場合、いくつかの特徴的な原因が考えられます。 まず注目すべきは、リンパ節の腫れです。風邪や扁桃炎、咽頭炎などの感染症があると、首の前側にあるリンパ節が反応して腫れ、痛みを伴うことがあります。発熱や喉の痛みを併発している場合は、この可能性が高いといえます。 また、甲状腺の問題も首の前側の痛みと関連することがあります。甲状腺は首の前側、気管の表層に位置する臓器で、ここに腫瘍や炎症が生じると痛みが現れることがあります。 さらに、長時間のスマホ使用による姿勢の悪さも見逃せません。 スマホを見る際、多くの方は頭を前に突き出し、うつむいた姿勢を長時間続けます。この姿勢では首の前側の筋肉に大きな負担がかかり、痛みや違和感につながるのです。

首の後ろ側が痛む場合の原因

首の後ろ側の痛みは、最も多く見られる症状の一つです。 主な原因として、姿勢の悪さによる筋肉の緊張が挙げられます。デスクワークで長時間同じ姿勢を続けたり、猫背での作業を繰り返したりすると、首や背中の筋肉が緊張し続け、血行不良を引き起こします。その結果、首の後ろに張りやこり、痛みが生じやすくなります。 ストレートネックも首の後ろ側の痛みと深く関わっています。 通常、首の骨は緩やかにカーブしていますが、長時間のスマホやパソコン使用によってこのカーブが失われ、真っすぐになってしまうことがあります。この状態では頭の重さを筋肉だけで支えることになり、首の後ろ側に大きな負担がかかります。 加齢による椎間板の変化も無視できません。椎間板は椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしていますが、加齢によって水分が減少すると、骨の衝撃をうまく緩和できず、痛みが生じることがあります。

首の横側が痛む場合の原因

首の横側に痛みを感じる場合、寝違えが代表的な原因として挙げられます。 朝起きたときに首の横側に強い痛みがあり、首を回しづらいという症状は、多くの方が経験したことがあるでしょう。これは睡眠中の不自然な姿勢や、寝具が体に合っていないことが原因で起こります。 また、骨格のゆがみも首の横側の痛みと関連します。片足に体重をかける癖がある、バッグを常に同じ方の肩にかけるといった日常的な癖によって、骨格にゆがみやねじれが生じやすくなります。骨格のゆがみは筋肉に負担をかけたり、神経を圧迫したりして、首の横側にこりや痛みを引き起こすのです。 さらに、後頭神経痛という症状も首の横側の痛みの原因となります。 これは首の後ろから頭にかけて走る神経が刺激されることで発生し、突然ピリッと電気が走るような痛みが特徴です。片側だけに痛みが出ることが多く、デスクワークが多い方やストレスが溜まっている方に起こりやすい症状です。

首の痛みを引き起こす主な病気と症状

首の痛みの背景には、さまざまな病気が隠れている可能性があります。 単なる筋肉の疲れと思っていたものが、実は治療が必要な疾患だったということも少なくありません。ここでは、首の痛みを伴う代表的な病気について、その特徴と症状を詳しく見ていきます。

頚椎症(変形性頚椎症)

頚椎症は、主に加齢によって首の椎間板が変形し、脊柱管が狭くなることで脊髄が圧迫される病気です。 女性よりも男性の方が罹りやすい傾向があります。代表的な症状として、手の指先のしびれ、歩行時のふらつきやつまづきやすさ、首・肩・腕の痛み、さらには排尿障害などが挙げられます。 治療には、理学療法でのリハビリに加え、痛みを和らげるための飲み薬や湿布、痛みがひどい場合は神経ブロック注射が用いられることもあります。神保町整形外科では、必要に応じてレントゲンや超音波検査を行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を丁寧に把握したうえで、最適な治療を組み合わせています。

頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症は、神経根が圧迫されることで肩から腕にかけての痛みが発生し、手指のしびれが出現する病気です。 一般的に首を後ろに反らせた際に痛みが強くなるため、上を向く動作が困難になるという特徴があります。治療には長期間かかることもあり、痛みの程度によって消炎鎮痛薬が用いられる場合があります。 当院では、症状に合わせて飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を組み合わせ、無理のない治療を行っています。

ストレートネック(スマホ首)

ストレートネックは、本来緩やかにカーブしているはずの首の骨が真っすぐになってしまう状態を指します。 医学的には「頭頸部前方位姿勢」と呼ばれることもあります。スマートフォンやパソコンを長時間使用することで、頭を前に突き出し、うつむいた姿勢を続けることが主な原因です。 この状態になると、頭の重さを筋肉だけで支えることになり、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。 首や肩の痛み、頭痛、手のしびれ、めまい、吐き気といった症状が現れ、さらに自律神経の乱れによる不眠や動悸、耳鳴り、目の不調なども引き起こす可能性があります。神保町整形外科では、筋肉の緊張緩和・姿勢改善・痛みを抑える治療を組み合わせて対応し、理学療法士による運動療法やストレッチで再発しにくい体づくりを目指しています。

帯状疱疹

首の痛みの背景に、帯状疱疹が隠れていることもあります。 帯状疱疹は、過去にかかった水ぼうそうのウイルスが再活性化することで発症し、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが出るのが特徴です。初期症状として、ピリピリ・チクチクする痛みが片側だけに現れることが多く、発疹が出る前から痛みを感じることもあります。 早めに治療を始めることで、重症化や後遺症を防ぐことができます。発疹が現れたらすぐに医療機関を受診し、抗ウイルス薬を処方してもらうことが重要です。

首の痛みを予防・改善するための方法

首の痛みは、日常生活のちょっとした工夫で予防・改善できることが多いです。 痛みが出てから対処するよりも、普段から首に負担をかけない習慣を身につけることが大切です。ここでは、今日から実践できる具体的な予防法と改善法をご紹介します。

姿勢を見直す

首の痛みの最大の原因は、姿勢の悪さです。 パソコン作業やスマートフォンの使用、車の運転など、長時間同じ姿勢を続けることで筋肉の緊張や血行不良が起こり、首の骨の変形にもつながりかねません。20~30分に一回は姿勢を変える、立ち上がるなどして、定期的に休憩を取り、首や肩を動かすことが重要です。 デスクワークの際は、骨盤を立てて座り、足を地面につけ、猫背にならないよう意識しましょう。 スマートフォンを見るときは、背筋を伸ばし、スマートフォンを目の高さまで持ち上げ、頭を前に出さないようにすることがポイントです。また、足を組んだり、体の片側だけでバッグを持ったりと、体の片側だけに体重をかけるような姿勢は避けるよう心がけましょう。

血行を促す

筋肉が緊張して血行不良が生じると、首のこりや痛みが起こります。 首や肩周りを温めて血行を促すことで、症状の改善が期待できます。蒸しタオルを首に当てる、ゆっくり入浴することを習慣づけて、体を温めてリラックスするのがおすすめです。 冬はもちろん、夏も冷房などで体を冷やし過ぎないよう、ストールなどで首を温めるのも良いでしょう。神保町整形外科では、物理療法として電気・温熱・超音波などを症状に応じて組み合わせ、血行改善をサポートしています。

睡眠環境を見直す

朝目覚めたときに首や肩がこっている場合、枕が体に合っていない可能性があります。 高すぎる枕を使って寝ていると、首は常に下を向いているような姿勢となり、ストレートネックの状態を作り出してしまいます。さらに、柔らかすぎる枕を使用していると、頭部を安定させようとして常に首が緊張した状態が続き、負担がかかります。 枕は高すぎず、柔らかすぎないもので、自分のサイズに合ったものを選びましょう。枕が合わない場合は、タオルなどで調節することも有効です。

適度な運動とストレッチ

首への負担を少なくするために、パソコンやスマホを使う際は30分に1回は休憩をしましょう。 首や肩を動かす、立って背伸びをするなど、身体を動かすことを心がけてください。首の後ろの筋肉に力を入れる運動も効果的です。首が前に出ていることが多いので、その反対の動作を行うことで、緊張していた筋肉が弛緩します。 寝た状態で枕に自分の頭を押し付けるような運動をすることで、首の後ろの筋肉が弛緩します。神保町整形外科では、理学療法士による運動療法やストレッチで、再発しにくい「動ける身体」をつくっていくサポートを行っています。

神保町整形外科での首の痛み治療

エントランス
神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を提供しています。 痛みの原因を丁寧に評価し、一人ひとりの生活に合わせた治療で、つらい症状を根本から改善するお手伝いをしています。ここでは、当院の治療の特徴について詳しくご紹介します。

痛みの原因を丁寧に評価

首の痛みには、筋肉・神経・関節の炎症や硬さ、姿勢の乱れ、運動不足、ストレスなど、さまざまな原因が組み合わさっています。 神保町整形外科では、レントゲンや超音波検査を必要に応じて行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を丁寧に把握します。痛みの場所や種類、日常生活での動作などを詳しくお聞きし、「なぜ痛みが出たのか」まで一緒に見直していきます。

症状に合わせた最適な治療

当院では、飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を症状に応じて組み合わせ、無理のない治療を行っています。 首こり・寝違え・ストレートネックなどに対しては、筋肉の緊張緩和・姿勢改善・痛みを抑える治療を組み合わせて対応します。首が回しづらい、頭痛やめまい、肩の重だるさ、朝起きた時の強い痛みといった症状に対して、最適な治療法を提案します。

生活動作・姿勢改善までサポート

痛みを繰り返さないよう、姿勢・座り方・生活の癖を一緒に見直すことも大切です。 神保町整形外科では、負担の少ない動作や筋力づくりなど、「なぜ痛みが出たのか」まで一緒に見直し、再発しにくい身体づくりをサポートします。理学療法士による運動療法やストレッチで、日常生活に戻ってからも痛みが出にくい状態を目指していきます。

手術後の痛みにも対応

他院での手術後の痛みや不安もお気軽にご相談ください。 神保町整形外科では、手術後のリハビリや痛みの管理にも対応しており、患者さんの不安に寄り添いながら、回復をサポートしています。

まとめ:首の痛みは場所で原因が違う

首の痛みは、その発生場所によって原因が大きく異なります。 前側の痛みはリンパ節の腫れや甲状腺の問題、スマホ使用による姿勢の悪さが関連し、後ろ側の痛みは姿勢の悪さによる筋肉の緊張やストレートネック、加齢による椎間板の変化が主な原因です。横側の痛みは寝違えや骨格のゆがみ、後頭神経痛などが考えられます。 首の痛みの背景には、頚椎症、頚椎症性神経根症、ストレートネック、帯状疱疹などの病気が隠れている可能性もあります。 痛みを予防・改善するためには、姿勢を見直す、血行を促す、睡眠環境を整える、適度な運動とストレッチを行うことが重要です。デスクワークやスマホ使用時の姿勢に気をつけ、20~30分に一回は休憩を取り、首や肩を動かすよう心がけましょう。 神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を提供しており、痛みの原因を丁寧に評価し、レントゲン・超音波検査を必要に応じて実施しています。飲み薬・湿布・ブロック注射・物理療法・理学療法士による運動療法を組み合わせた治療で、症状に合わせた最適なアプローチを行います。 「首・肩・腰の痛みは、その人の生活そのものを変えてしまうことがあります。症状を年齢のせいとあきらめず、どうかご相談ください。神保町整形外科は、痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。」 首の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度神保町整形外科にご相談ください。 小さな不調でもお気軽にお越しいただき、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

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所属学会

投稿者:神保町整形外科

朝起きると腰が痛い…その原因と受診すべきサインを医師が解説

2025.11.29

朝の腰痛に悩んでいませんか?

「朝起きると腰が痛い」「ベッドから起き上がるのがつらい」…こんな症状に悩まされている方は少なくありません。 実は、腰痛に悩む方のうち約36%が、朝起きたときに最も痛みを感じているというデータがあります。また、約25%の方が体の動かし始めに腰痛を認めると回答しています。 朝の腰痛は、単なる寝起きの不調と軽く考えがちですが、実は様々な原因が隠れていることがあります。放置すると日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対処が大切です。 この記事では、整形外科専門医として多くの腰痛患者さんを診てきた経験から、朝起きたときの腰痛の原因と、受診すべきサインについて詳しく解説します。

なぜ朝に腰が痛くなるのか?主な5つの原因

朝起きたときに腰が痛くなる原因は、実はさまざまです。 その中でも、よく見られる原因をご紹介します。2つ以上の原因が重なって腰痛が発症することもあります。

筋肉の緊張

寝ているあいだの姿勢が悪い、寝具が合っていないことなどによって、背中や腰の筋肉が緊張すると、腰痛が引き起こされることがあります。 特に、長時間同じ姿勢で眠り続けると、筋肉が硬くなってしまうのです。

寝返りが少ない

寝返りは、身体のゆがみを改善したり、偏った負担を軽減したりといった役割を果たしていると言われています。 睡眠の質が悪い、マットレスがやわらかすぎる(低反発すぎる)と、寝返りが少なくなります。ひと晩で約20回ほど行う寝返りは、体の一箇所に負担がかかることを防ぎ、睡眠中に効率的に疲労回復や体の機能の修復作業をしてくれる、とても大切な動きです。

ストレス

検査で原因を特定できない腰痛の発症に関わっているとされるのが、ストレスです。 ストレスによって自律神経が乱れ、睡眠の質が悪くなる・血行が低下するといったことで、寝返りが少なくなり、腰痛を引き起こすと言われています。

冷え

冷えも、腰痛の原因となります。 寝室の室温が低すぎるなどして血行が悪くなり、寝返りが少なくなる・筋肉が緊張することで、腰痛が起こります。午前4~6時は、人間の体温が最も下がりやすい時間帯です。体温が下がるとからだは熱を逃がさないように血管を収縮させるので、血液の流れが悪くなります。 そうすると血液中にある疲労物質がスムーズに流れにくくなり、筋肉を硬くして痛みの原因になります。

椎間板の問題

椎間板とは腰骨の間にあるクッションのことです。 クッションの中には線維輪といった組織と中央にある髄核といったものがあります。これらの組織は、水分でほとんどを占めています。寝ている状態では髄核に圧力が掛かっておらず、髄核は水分を吸収して膨らんだ状態になります。朝、起き上がった際の圧力により膨らんだ髄核に対し、よりストレスが掛かり腰痛の症状が出やすくなり、激痛も発生しやすくなります。

朝の腰痛に関係する病気とは

朝起きるときだけに痛みがでる主な原因は、睡眠中に腰回りの血管や神経が圧迫されることと関係しています。 血行不良で酸欠状態になり、筋肉の繊維から痛みの炎症物質が多く放出され、起床時に痛みを感じるのです。 しかし、朝起きるときだけに痛むことは少なく、足のしびれや同じ姿勢を続けると痛みがでるなど他の症状もみられることが多いのです。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨のうち、腰部分を構成する5つの骨のことを「腰椎」と言います。その骨と骨のあいだには、クッションの役割を果たす「椎間板」があります。 腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板が正常な位置から飛び出し、脊髄や神経根を圧迫する病気です。腰痛に加え、足の痺れや痛み、排尿障害・排便障害などが見られることがあります。

腰部脊柱管狭窄症

背骨の中の神経の通り道である「脊柱管」が狭くなる病気です。 脊髄や神経根が圧迫されることで、腰痛、足の痺れや痛みなどの症状を引き起こします。足の痺れや痛みは、歩行時に強くなり、安静時に弱まる傾向があります。

急性腰痛症(ぎっくり腰)

重い物を持ち上げたときなどに、突然発症する強い腰痛です。 いわゆる、ぎっくり腰のことです。通常、症状は腰痛のみに限られ、徐々に改善していきます。ただし、痛みが悪化したり、発熱を伴ったりすることもあります。

腰椎すべり症

腰椎が正常な位置から外れ、脊髄や神経根を圧迫することで発症します。 腰痛、足の痺れや痛みなどの症状を伴います。足の痺れや痛みは、歩行時に強くなり、安静時に弱くなる傾向があります。一方で、全く症状が現れないケースも見られます。

腰部変形性脊椎症

主に加齢を原因として、椎間板や腰椎が変形する病気です。 多くは無症状ですが、変形が進んだケースでは神経が圧迫され、腰痛、足の痺れや痛み、背中の痛みなどの症状が現れます。

朝起きたときの腰痛を軽減する5つの対策

朝起きる時に腰が痛いという場合、ご自身でできる対策もあります。 思い当たることがあれば、まずはお試しになってみることをおすすめします。

寝るときの姿勢の改善

うつぶせ寝は、腰、首、肩などに負担をかけてしまいます。 できるだけ仰向けで寝るようにしましょう。仰向けに寝ると、内臓や内臓脂肪の重さが重力によって腰にかかります。内臓は体重のおよそ4割を占めていて、その重さがずっと腰にかかると腰の血管が圧迫され、血流が滞って疲労物質が発生し腰痛を引き起こしてしまうのです。 また、横向き寝はからだの左右どちらかの側面で全体重を支えるので、下になっている部分に負担がかかります。これが骨盤のゆがみにつながり、その結果、腰痛を引き起こす恐れがあります。

環境の改善

照明をつけっぱなしにして寝ることは避けましょう。 また、季節に応じて、エアコンを活用することをおすすめします。やや涼しめの温度だと、寝つきが良くなります。枕、マットレスの調整も有効です。低反発のものは、寝返りが少なくなる原因となりますので、ある程度の反発性のあるものをおすすめします。 少し硬めのマットレスがお勧めとなります。柔らかすぎるものは、体が沈んでしまい寝返りが打ち辛くなります。マットレスは合う合わないがはっきりと分かれますので、実際にマットレスの上で寝返りを打ってみて、寝返りが行いやすいかをご確認ください。

湯船に浸かって身体を温める

お風呂をシャワーで済ませるのではなく、できるだけ湯船に浸かり、身体をしっかり温めるようにしましょう。 少しぬるめのお湯に、長めに浸かると身体が温まります。痛みやしびれに対して、血液循環は大きなポイントとなります。

適度な運動で血行を改善する

ウォーキング、軽いジョギング、ヨガ、ストレッチなど、適度な運動をして血行を改善しましょう。 疲れ切ってしまうような激しい運動は必要ありません。ストレッチや筋力トレーニングを行うことは有効です。痛みが無い範囲で行うことが重要です。

起床時の身体の起こし方の工夫

ベッドから起き上がるときには、まずは身体を横に向け、腕・肘を使って上半身を支えながら、ゆっくり起き上がるようにしましょう。 勢いよく起き上がると、腰を痛めてしまうことがあります。特に筋力の低下しているご高齢の方は注意が必要です。

こんな症状があれば、すぐに受診を

ご紹介した対策を講じても起床時の腰痛が改善しない場合や、すでに日常生活に支障をきたすほどの腰痛に悩んでいるという場合には、整形外科を受診しましょう。 特に、以下のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。

痛みが2週間以上続く場合

痛みが2週間以上経っても症状が回復しない場合や繰り返す場合は、他の病気が原因ではないか、整形外科を受診して確認することが大切です。 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症など他の原因が隠れている可能性が高いためです。

下肢に痛みやしびれがある

下肢の痛みやしびれは、ただの腰痛ではなく、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの疑いがあります。 整形外科を受診して、専門医による診断を受けましょう。足のしびれを伴う場合には、特にこの2つの脊椎疾患が疑われます。

下肢の麻痺や排尿・排便障害などがある

このような症状がある場合は、早急に病院を受診してください。 下肢の麻痺症状や排尿・排便障害がある場合は、腰に大きな神経障害が起こっているサインです。すぐに治療が必要で、場合によっては手術が必要なケースもあります。

安静にしていても腰痛が回復せず、むしろ悪化している

骨粗鬆症等による腰部の圧迫骨折や内臓の病気、ごくまれにがんの脊椎転移などの可能性もあります。 安静時でも続く強い痛みは、腫瘍性の病変や内臓疾患による関連痛の可能性もあります。

発熱、嘔吐、血尿などがある

脊椎炎などの感染症によって発熱することがあります。 他にも、発熱や嘔吐などの症状がある場合は、内臓の病気が隠れている場合も。尿路結石が原因の腰痛、血尿の可能性もあります。

神保町整形外科での腰痛治療について

神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を提供しています。 朝起きると腰が痛い、動くとズキッと痛む、同じ姿勢でいるとつらい、朝は腰が固まった感じがする、ぎっくり腰を繰り返すといった症状に対して、痛みの原因を丁寧に評価し、レントゲン・超音波検査を必要に応じて行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を把握します。 飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を症状に応じて組み合わせ、無理のない治療を行います。 腰は身体の中心であり、姿勢・筋力・日常の癖が深く影響しているため、痛みを抑える治療に加えて、負担の少ない動作や筋力づくりなど「なぜ痛みが出たのか」まで一緒に見直していきます。痛みを繰り返さないよう、姿勢・座り方・生活の癖を一緒に見直すサポートも行っています。 他院での手術後の痛みや不安もお気軽にご相談ください。

まとめ

朝起きたときの腰痛は、筋肉の緊張、寝返りの少なさ、ストレス、冷え、椎間板の問題など、さまざまな原因が考えられます。 多くの場合、寝具の調整や生活習慣の改善で症状が軽減しますが、2週間以上痛みが続く場合や、足のしびれ・排尿障害などの症状がある場合は、早めに整形外科を受診することが大切です。 首・肩・腰の痛みは、その人の生活そのものを変えてしまうことがあります。症状を年齢のせいとあきらめず、どうかご相談ください。神保町整形外科は、痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。 朝の腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度神保町整形外科にご相談ください。あなたの痛みの原因をしっかり調べ、最適な治療をご提案いたします。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

保険リハビリ終了後も痛みが残る方へ|自費リハビリが選ばれる理由

2025.11.29

保険リハビリ期限後の痛み・・・諦めていませんか?

「保険リハビリの期限が切れてしまった」「まだ痛みが残っているのに、リハビリを終了と言われた」・・・そんな不安を抱えている方は少なくありません。 整形外科疾患のリハビリは、診断日から原則として**150日間**という期限が設けられています。脳血管疾患では180日です。この期限内に症状が改善すれば問題ありませんが、現実には「まだ痛みが残っている」「もっと動けるようになりたい」という想いを抱えたまま、リハビリを終了せざるを得ない方が多くいらっしゃいます。 保険リハビリが終了した後も、痛みや動きにくさが続く場合、どうすればよいのでしょうか? 実は、保険の制限に縛られない**自費リハビリ**という選択肢があります。神保町整形外科では、保険リハビリ終了後も継続的にサポートできる体制を整えており、患者さま一人ひとりの「戻りたい生活」に寄り添ったリハビリテーションを提供しています。

保険リハビリの期限と制限・・・知っておくべき現実

保険適用のリハビリには、疾患ごとに明確な期限が定められています。 運動器疾患(骨折、腰痛、変形性膝関節症、五十肩など)では診断日から**150日**、脳血管疾患では**180日**が基本的な上限です。この期間を超えてリハビリを継続するには、医師が「継続の必要性がある」と判断し、特定の条件を満たす必要があります。 しかし、条件を満たしても月に**13単位(約4時間)**程度しかリハビリを受けられません。 週2〜3回の頻度でリハビリを受けることが効果的とされていますが、保険の制限内では十分な時間を確保できないケースも多いのです。また、介護保険に移行した場合でも、訪問リハビリは週に最大120分、通所リハビリでは個別対応が20分程度と短く、専門的な指導が不足しがちです。 「もっと集中的にリハビリを受けたい」「期限が来てしまったが、まだ回復の余地がある」・・・そう感じている方にとって、保険の枠組みは大きな壁となります。

保険リハビリ終了後の選択肢は限られている

保険リハビリが終了すると、多くの方は以下のような選択肢に直面します。
  • 介護保険のリハビリに移行する(利用できるサービスには限度額あり)
  • 自主トレーニングを続ける(専門的な指導がないため効果が限定的)
  • リハビリを諦める(痛みや動きにくさを抱えたまま生活する)
しかし、これらの選択肢では「本当に戻りたい生活」を実現するのは難しいかもしれません。特に、スポーツ復帰や仕事への完全復帰を目指す方、高齢でも機能を維持したい方にとっては、より専門的で継続的なサポートが必要です。

自費リハビリとは?・・・保険の制限を超えた自由なリハビリ

自費リハビリは、保険適用外のリハビリテーションサービスです。 保険の制限に縛られず、**時間・内容・頻度**を自由に設定できるため、患者さま一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのプログラムを提供できます。「保険リハビリの期限が切れてしまった」「もっと長く、もっと集中的にリハビリを受けたい」という方に最適な選択肢です。

自費リハビリが選ばれる理由

自費リハビリの最大の魅力は、**納得がいくまでマンツーマンでリハビリを受けられる**ことです。保険リハビリでは時間や回数に制限がありますが、自費リハビリでは患者さまの状態や目標に応じて、柔軟にプログラムを組むことができます。 また、専門知識を持つ理学療法士が、症状に合わせて**ストレッチ・筋力トレーニング・可動域訓練・動作改善**などを組み合わせ、痛みを減らし動ける身体へ導きます。保険では対象外の部位も同時にみてもらえるため、全身のバランスを整えることも可能です。

こんな方に自費リハビリが向いています

  • 保険リハビリを打ち切られたが、まだ回復を続けたい方
  • 長期的に丁寧なマンツーマンリハビリを希望する方
  • スポーツ復帰のための専門的トレーニングを受けたい方
  • 姿勢・歩行・体幹バランスを細かくみてほしい方
  • 多部位の相談を同時に行いたい方
自費リハビリは、「痛みが良くなれば終わり」ではなく、その先の**理想の生活に戻ること**を目標にしています。

神保町整形外科の自費リハビリ・・・あなたに合わせたプログラム

神保町整形外科では、自費リハビリを通じて患者さま一人ひとりの「戻りたい生活」を実現するサポートを行っています。 当院の自費リハビリは、**運動器リハビリ・物理療法・エムセラ(骨盤底筋トレーニング)**を組み合わせ、症状や目標に応じて最適なプログラムを作成します。専門知識を持つ理学療法士が、マンツーマンで丁寧に指導しますので、安心してリハビリに取り組んでいただけます。

運動器リハビリ・・・痛みを減らし、動ける身体へ

理学療法士が、患者さまの症状に合わせて**ストレッチ・筋力トレーニング・可動域訓練・動作改善**などを組み合わせます。痛みの軽減だけでなく、動きやすさの改善を丁寧にサポートします。 保険リハビリでは時間が限られているため、十分なケアを受けられなかった方も、自費リハビリでは時間をかけてじっくりと取り組むことができます。

物理療法・・・痛みや炎症を和らげる

温熱・電気・超音波などを用いて、痛みや炎症を軽減し、筋肉・関節の回復をサポートします。「痛みで動かせない」という方の初期リハビリにも効果的です。 物理療法は、運動器リハビリと組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

エムセラ(骨盤底筋トレーニング)・・・座ったまま鍛える最新機器

エムセラは、**骨盤底筋群**を座ったまま鍛えることができる最新機器です。米国・EUなどで認可されており、尿もれ・骨盤臓器脱・姿勢の不安定性などに効果が期待されています。 日本では保険適用外ですが、「話しにくい悩み」を抱えている方にも人気の治療です。

自費リハビリの料金・・・目的や症状に合わせて選べる

神保町整形外科の自費リハビリは、時間を選べるため、目的や症状に合わせて柔軟に利用できます。 料金は以下の通りです(税込)。
  • **20分:3,500円**
  • **40分:7,000円**
  • **60分:10,500円**
自費リハビリは全額自己負担となりますが、保険の制限に縛られず、納得がいくまでリハビリを受けられるという大きなメリットがあります。 「費用対効果はどうなのか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、1回あたりの料金は保険リハビリと比べて高額です。しかし、短期間で集中的にリハビリを行い、確実に成果を得ることができれば、結果的にリハビリの頻度や時間を減らすことができます。 また、保険リハビリでは十分なケアを受けられず、症状が長引いてしまうケースもあります。自費リハビリでは、専門知識を持つ理学療法士がマンツーマンで丁寧に指導するため、効率的に回復を目指すことができます。

短期集中型と長期継続型・・・あなたに合った利用方法

自費リハビリの利用方法は、患者さまの状態や目標によって異なります。 **短期集中型**は、「復職までに改善したい」「スポーツ復帰を目指したい」など、期日がある方に向いています。頻度を多くし、一定期間集中的にリハビリを行うことで、効率的に回復を目指します。 **長期継続型**は、「保険リハビリと併用しながら、リハビリの量を増やしたい」「機能維持のために定期的にサポートを受けたい」という方に向いています。週1回程度の頻度で継続的にリハビリを行うことで、長期的な改善を目指します。

手術後のリハビリも安心してお任せください

神保町整形外科では、他院で手術を受けられた方の**術後ケアとリハビリ**をセットで実施できる体制を整えています。 手術後は、傷のケア・抜糸・固定除去・初期リハビリなどが必要となりますが、当院では患者さまの手術内容・経過に合わせた最適なプログラムを提供します。また、骨折後は**超音波骨折治療器**による治癒促進も可能で、治療期間の短縮にも寄与します。 「手術をしたけれど、術後のケアはどうしたらいい?」「今の病院ではリハビリが十分に受けられない」・・・そんな不安を抱えている方も、どうぞ安心してご相談ください。

大学病院・基幹病院との強力な連携

当院では、状態が悪化した場合や精密検査が必要な際には、以下の医療機関と連携し、迅速に紹介が可能です。
  • 聖路加国際病院
  • 日本大学病院
  • 三井記念病院
  • 慶應義塾大学病院
  • 北里研究所病院
  • 九段坂病院
  • 三楽病院
地域医療のネットワークを活かし、患者さまの安全と治療の継続性を大切にしています。

院長からのメッセージ・・・あなたが戻りたい生活を実現するために

「リハビリの目的は、治すことだけではありません。その先にある【あなたが本当に戻りたい生活】を実現するためにあります」 痛みがあると、できないことが増え、気持ちまで沈んでしまいます。私たちは、ただ症状を治すのではなく、「あなたが本当に戻りたい日常」を取り戻すお手伝いをしたいと思っています。 神保町整形外科では、患者さまの想いを大切にしながら、丁寧で質の高いリハビリテーションを提供いたします。手術後のケアからスポーツ復帰、高齢の方の機能維持まで、どうぞお気軽にご相談ください。 保険リハビリが終了した後も、「もう一度、できるようになりたい」という想いを諦める必要はありません。自費リハビリという選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

まとめ・・・保険リハビリ終了後も、選択肢はあります

保険リハビリの期限が切れてしまった後も、痛みや動きにくさが残っている方は少なくありません。しかし、諦める必要はありません。 自費リハビリは、保険の制限に縛られず、時間・内容・頻度を自由に設定できるため、患者さま一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのプログラムを提供できます。神保町整形外科では、専門知識を持つ理学療法士がマンツーマンで丁寧に指導し、「あなたが本当に戻りたい生活」を実現するサポートを行っています。 「また思いきり走れるようになりたい」「仕事や家事が苦痛なくできるようになりたい」「手術後の回復を最後までしっかり見てもらいたい」・・・そんな想いを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。 リハビリが必要な方、手術後の方、どんな小さな不安でも構いません。神保町整形外科が、あなたの「もう一度、できるようになりたい」を全力でサポートいたします。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

自費リハビリのメリット・デメリット徹底解説|保険リハビリとの違いと選び方

2025.11.28

リハビリを受けたいけれど、保険の期限が切れてしまった・・・。 もっと集中的にリハビリを続けたいのに、時間が足りない・・・。 こんなお悩みを抱えている方は少なくありません。保険適用のリハビリには期間や回数に制限があり、十分な回復を実感できないまま終了してしまうケースも多いのです。そこで注目されているのが「自費リハビリ」という選択肢です。 本記事では、整形外科専門医として多くの患者さまのリハビリに携わってきた経験をもとに、自費リハビリと保険リハビリの違い、それぞれのメリット・デメリット、そして最適な選び方について詳しく解説します。

自費リハビリとは?保険リハビリとの根本的な違い

自費リハビリとは、公的な医療保険制度を利用せず、患者さまが費用を全額負担して受けるリハビリテーションのことです。 保険適用のリハビリでは、疾患ごとに期間が定められています。脳血管疾患なら180日、運動器疾患なら150日といった具合です。この期間を過ぎると、基本的には介護保険でのリハビリに移行するか、リハビリを終了することになります。 一方、自費リハビリには期間の制限がありません。患者さまが納得いくまで、必要なだけリハビリを継続できるのです。

保険リハビリの特徴と制限

保険適用のリハビリは、医師の指示のもとで実施されます。費用の自己負担は1〜3割と経済的ですが、その分さまざまな制限があります。 まず、リハビリを受けられる期間が決まっています。心大血管疾患は150日、脳血管疾患は180日、運動器疾患は150日、呼吸器疾患は90日です。また、1回あたりの時間も20分程度と短く、週に受けられる回数にも上限があります。 さらに、介護保険でリハビリを受けている場合、医療保険でのリハビリは原則として受けられません。このような制約があるため、患者さまによっては十分な成果を得られないまま終了してしまうこともあるのです。

自費リハビリの自由度と可能性

自費リハビリの最大の特徴は、時間・内容・頻度を自由に設定できることです。 1回60分以上のマンツーマンセッションも可能ですし、週に何回通うかも患者さまのご希望次第です。保険の制約を受けないため、スポーツ復帰を目指した専門的なトレーニングや、複数部位の同時アプローチなど、より個別性の高いプログラムを組むことができます。 また、理学療法士を指名できる施設も多く、相性の良い担当者と長期的な関係を築きながらリハビリを進められる点も大きなメリットです。

自費リハビリの5つのメリット

自費リハビリには、保険リハビリにはない多くの利点があります。ここでは特に重要な5つのメリットをご紹介します。

期間・回数の制限がない自由なリハビリ

保険リハビリの期限が切れた後も、継続してリハビリを受けられるのは大きな安心材料です。 実際、発症から半年以上経過していても、適切なリハビリによって機能改善が見られるケースは少なくありません。脳の可塑性は一生続くため、諦めずに取り組むことで変化を実感できる可能性があります。 また、リウマチや慢性的な関節痛など、長期的な管理が必要な疾患の方にとっても、期間を気にせず通い続けられることは大きなメリットとなります。

オーダーメイドのリハビリプログラム

患者さま一人ひとりの目標や状態に合わせた、完全オーダーメイドのプログラムを作成できます。 保険リハビリでは集団リハビリになることもありますが、自費リハビリは基本的にマンツーマン対応です。専門知識を持つ理学療法士が、患者さまの「できるようになりたいこと」を丁寧にヒアリングし、最適なアプローチを提案します。 スポーツ選手の競技復帰、高齢者の日常生活動作の改善、手術後の早期職場復帰など、多様なニーズに柔軟に対応できるのです。

十分な時間をかけた質の高いセッション

保険リハビリの1回20分という時間では、どうしても物足りなさを感じることがあります。 自費リハビリでは、60分、90分、あるいはそれ以上の時間をかけて、じっくりと身体と向き合うことができます。時間に余裕があるからこそ、細かな動作の確認や、患者さまの疑問にしっかりと答えることも可能になります。 当院では、20分3,500円、40分7,000円、60分10,000円(すべて税込)というプランをご用意しており、患者さまの目的や症状に合わせて選んでいただけます。

専門性の高い理学療法士による指導

自費リハビリ施設の多くは、経験豊富な理学療法士が在籍しています。 当院でも、大学病院や基幹病院で専門的な知識と技術を身につけた理学療法士が、患者さま一人ひとりに合わせたプログラムを作成しています。また、超音波を用いた的確な評価により、より精密なアプローチが可能です。 さらに、必要に応じて聖路加国際病院、慶應義塾大学病院、日本大学病院などの基幹病院と連携し、医療の継続性を確保しています。

最新機器や特別なメニューの利用

自費リハビリでは、保険適用外の最新機器や特別なメニューを利用できることがあります。 当院では、骨盤底筋トレーニング機器「エムセラ」を導入しています。これは座ったまま骨盤底筋群を鍛えることができる機器で、米国・EUで認可されており、尿もれや骨盤臓器脱、姿勢の不安定性などに効果が期待されています。日本では保険適用外ですが、自費リハビリなら利用可能です。 また、超音波骨折治療器による治癒促進も提供しており、骨折後の回復期間を短縮できる可能性があります。

自費リハビリの3つのデメリットと注意点

メリットが多い自費リハビリですが、デメリットや注意すべき点もあります。正しく理解した上で選択することが大切です。

費用が全額自己負担となる

自費リハビリの最大のデメリットは、費用が全額自己負担となることです。 保険リハビリでは1〜3割負担で済むのに対し、自費リハビリでは1回あたり数千円から数万円の費用がかかります。週2回通うとすると、月に数万円から十数万円の出費となることもあります。 ただし、長期的な視点で考えると、集中的なリハビリによって早期に機能回復が得られれば、結果的に総費用を抑えられる可能性もあります。費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。

施設選びが難しい

自費リハビリ施設は増えていますが、その質には差があります。 中には、国家資格を持たないスタッフが施術を行っている施設や、過剰な効果を謳っている施設も存在します。「必ず治る」「元通りの機能まで回復する」といった表現をしている施設は、虚偽・誇大広告の可能性があるため注意が必要です。 施設を選ぶ際は、理学療法士・作業療法士などの国家資格保持者が在籍しているか、実際の症例や実績が公開されているか、医療機関との連携体制があるかなどを確認することをおすすめします。

リスク管理の難しさ

自費リハビリ施設の中には、医師が常駐していない施設もあります。 そのため、万が一体調が急変した場合の対応や、医学的な診断が必要な場合の連携体制が整っているかを確認することが大切です。当院のように、複数の基幹病院と連携体制を構築している施設であれば、必要に応じて迅速に紹介が可能です。 また、診断行為は医師以外は行ってはいけないため、施設側が診断を行っている場合は違法の可能性があります。このような施設は避けるべきでしょう。

こんな方に自費リハビリがおすすめ

自費リハビリは、すべての方に適しているわけではありません。ここでは、特に自費リハビリが適している方の特徴をご紹介します。

保険リハビリの期限が切れた方

保険リハビリの期限が切れてしまったけれど、まだ回復の余地があると感じている方には、自費リハビリが有効な選択肢となります。 実際、発症から数年経過していても、適切なリハビリによって機能改善が見られることは珍しくありません。諦めずに継続することで、日常生活の質を向上させることができる可能性があります。

より集中的なリハビリを希望する方

保険リハビリの20分では物足りない、もっと時間をかけてじっくり取り組みたいという方にも適しています。 特に、スポーツ復帰を目指している方や、仕事への早期復帰を希望している方など、明確な目標がある場合は、集中的なリハビリによって効率的に機能回復を図ることができます。

複数部位の相談をしたい方

保険リハビリでは、基本的に主訴となる部位のみが対象となります。 しかし、実際には複数の部位に痛みや不調を抱えている方も多いのではないでしょうか。自費リハビリなら、そうした複数の部位を同時に診てもらうことが可能です。全身のバランスを考慮した総合的なアプローチができるのです。

長期的な機能維持を目指す方

リウマチや変形性関節症など、長期的な管理が必要な疾患をお持ちの方にとって、定期的なリハビリは重要です。 自費リハビリなら、痛みが良くなった後も、良い状態を維持・向上させるために通い続けることができます。予防的な観点からも、継続的なリハビリは価値があると考えられます。

自費リハビリ施設の選び方|5つのチェックポイント

自費リハビリ施設を選ぶ際は、以下の5つのポイントを確認することをおすすめします。

国家資格保持者の在籍確認

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの国家資格を持つスタッフが在籍しているかを確認しましょう。 自費リハビリ施設の開業自体は、資格がなくても可能です。しかし、専門的な知識と技術を持つ有資格者による施術を受けることが、安全で効果的なリハビリにつながります。

実績と症例の確認

施設のホームページやSNSで、実際の症例や実績が公開されているかをチェックしましょう。 ただし、「必ず治る」「100%改善する」といった過剰な表現をしている施設は避けるべきです。リハビリの効果には個人差があり、確実な結果を保証することはできないからです。誠実な施設は、現実的な目標設定と丁寧な説明を行っています。

医療機関との連携体制

万が一の際に、医療機関と連携できる体制が整っているかは重要なポイントです。 当院のように、複数の基幹病院と連携している施設であれば、状態が悪化した場合や精密検査が必要な際に、迅速に対応できます。地域医療のネットワークを活かした安全性の高いリハビリが受けられます。

料金体系の透明性

料金が明確に提示されているか、追加費用の有無、キャンセル料の設定などを事前に確認しましょう。 当院では、20分3,500円、40分7,000円、60分10,000円(すべて税込)と明確な料金設定をしており、患者さまのご予算や目的に合わせて選んでいただけます。料金体系が不明瞭な施設は避けた方が無難です。

体験プログラムの有無

初回体験やカウンセリングを実施している施設を選ぶことをおすすめします。 実際に施設の雰囲気を確認し、担当者との相性を見極めることができます。多くの施設では、初回体験を無料または特別価格で提供しているため、複数の施設を比較検討することも可能です。

神保町整形外科の自費リハビリの特徴

当院では、患者さまの「もう一度できるようになりたい」という想いに寄り添い、質の高いリハビリテーションを提供しています。

手術後のケアとリハビリを一貫サポート

他院で外傷の手術を受けられた方も、術後のケアとリハビリをセットで受けていただけます。 術後2週間ほどは、傷のケア、抜糸、固定除去、初期リハビリなどが必要となりますが、当院ではこれらを一貫して実施できる体制を整えています。患者さまの手術内容や経過に合わせた最適なプログラムをご提案します。

超音波を用いた的確なアプローチ

当院では、超音波を用いた評価を行っています。 超音波は、安全に身体の中の筋肉や神経、血管を画像化できる装置です。理学療法士の手の感覚と解剖の知識、そして超音波で得られた視覚情報を合わせることで、より的確に患部にアプローチし、病態の把握と症状改善を目指しています。

充実した連携体制による安心感

当院は、聖路加国際病院、慶應義塾大学病院、日本大学病院、三井記念病院、北里研究所病院、九段坂病院、三楽病院といった基幹病院と連携しています。 状態が悪化した場合や精密検査が必要な際には、迅速に紹介が可能です。地域医療のネットワークを活かし、患者さまの安全と治療の継続性を大切にしています。

まとめ|あなたに合ったリハビリを選ぶために

自費リハビリと保険リハビリには、それぞれメリットとデメリットがあります。 保険リハビリは費用負担が少ない一方で、期間や時間に制限があります。自費リハビリは費用が全額自己負担となりますが、期間や内容の自由度が高く、より個別性の高いリハビリを受けることができます。 大切なのは、患者さま一人ひとりの状態や目標、経済状況に合わせて、最適な選択をすることです。保険リハビリで十分な成果が得られる方もいれば、自費リハビリによってさらなる改善を目指せる方もいます。 リハビリの目的は、ただ痛みを治すことだけではありません。その先にある、患者さまが本当に戻りたい生活を実現するためにあります。 当院では、患者さまの想いを大切にしながら、丁寧で質の高いリハビリテーションを提供しています。手術後のケアからスポーツ復帰、高齢の方の機能維持まで、幅広く対応していますので、どんな小さな不安でも構いません。ぜひ一度ご相談ください。 神保町整形外科では、初回カウンセリングを実施しています。あなたの「できるようになりたい」を一緒に叶えていきましょう。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

骨粗しょう症の症状と原因を医師が解説|早期発見のポイントとは?

2025.11.28

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症は、骨密度が低下し、骨がスカスカで折れやすい状態になる病気です。 国内には約1,280万人の患者さんがいるとされており、特に女性に多く見られます。男性が約300万人、女性が約980万人という推計データがあり、高齢化に伴って患者数は増加傾向にあります。 この病気の最も怖い点は、「痛みが出る頃には、すでに骨がかなり弱っている」ことです。自覚症状がほとんどないまま進行するため、気づかないうちに骨折リスクが高まっていることも少なくありません。 骨粗しょう症になると、日常のちょっとした動作で骨折しやすくなります。転倒だけでなく、重い荷物を持ち上げたり、くしゃみをしたりするだけで骨折することもあるのです。

骨粗しょう症の主な症状

初期は自覚症状がほとんどない

骨粗しょう症の初期段階では、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。 これが早期発見を難しくしている大きな理由です。骨がもろくなっているだけでは痛みは発生せず、骨折が起きて初めて症状が現れることが多いのです。 特に50歳以降、または閉経後の女性は、骨密度検査を受けることが必須です。閉経後10年ほどで骨量が急激に減少することが知られており、この時期の検査が将来の骨折予防につながります。

軽度の症状

骨粗しょう症が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
  • 背中が丸くなってきた気がする
  • 身長が以前より縮んだ
  • 時々腰や背中が痛む
  • 立ち上がる時に腰が痛む
  • 重いものを持つと腰が痛む
これらの症状は「年齢のせい」と見過ごされがちですが、実は骨粗しょう症のサインかもしれません。半年に1回の骨密度検査で進行をチェックし、食事と運動で早期改善を目指すことが大切です。

重度の症状

骨粗しょう症が重度になると、次のような明らかな症状が現れます。
  • 明らかな猫背
  • 大幅な身長低下(若い頃より2cm以上低下)
  • 強い背中・腰の痛み
  • 転倒で骨折
この段階では骨密度が70%未満の状態になっており、薬物療法とリハビリが必要になります。特に背骨の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折は、1年以内に再骨折しやすいことが分かっており、寝たきりや生活の制限につながることもあります。

骨粗しょう症の原因

加齢による骨密度の減少

骨量は男女ともに20歳頃をピークに、年齢が進むにつれて減少していきます。 特に女性は閉経を迎える50歳頃から骨密度の減少が加速します。これは、腸管でのカルシウムの吸収が低下するため、カルシウムの吸収を助けるビタミンの働きが弱くなるため、そして女性ホルモン(骨吸収の働きを弱める作用がある)の分泌が低下するためです。 女性は更年期以降、特に骨密度の低下が進みやすく、骨粗しょう症になるリスクが高くなります。閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、骨の形成を促進する作用が弱まることが主な原因です。

栄養バランスの偏りと運動不足

骨を形成するためには、カルシウムやビタミンDなどの栄養素が必要です。 偏った食生活や運動不足は、骨形成に必要な栄養素の不足や骨の刺激不足を引き起こすため、骨密度の低下につながります。特に過度なダイエットや偏食は、若い世代でも骨粗しょう症のリスクを高めます。 運動量の低下による骨への刺激が減ることも、骨密度低下の一因です。骨は刺激を受けることで強くなるため、適度な運動習慣が骨の健康維持に欠かせません。

喫煙と過剰な飲酒

タバコに含まれるニコチンやアルコールは、骨形成細胞の働きを妨げるため、骨密度の低下につながります。 喫煙習慣や過度の飲酒がある方は、骨粗しょう症のリスクが高まります。これらの生活習慣を見直すことが、骨の健康を守る第一歩です。

その他のリスク要因

以下のような特徴がある方は、骨粗しょう症になりやすいと言われています。
  • 家族歴がある(母親や祖母の背中が曲がっていた、骨折の既往歴がある)
  • やせ型である(BMIが低い)
  • 身長が高い
  • 平均より早い45歳頃までに閉経を迎えた
これらに当てはまる方は、早めの検査をおすすめします。

早期発見のための検査方法

骨密度検査(DXA法)

当院では、DXA法(全身型骨密度測定装置)による腰椎・大腿骨の骨密度測定を行っています。 これは2種類のX線を用いて骨量を測定する方法で、他の測定法と比べて精度が高いのが特徴です。背中や足の付け根の骨などに2種類のX線を当てて骨量を測ることで、正確な骨の状態を把握できます。 4か月に1回の検査を推奨しており、定期的なチェックで骨密度の変化を継続的に管理します。骨密度が80%未満の場合は半年ごとに検査を実施し、80%以上に改善した場合は年1回に頻度を戻して経過観察を行います。

骨代謝マーカー

血液検査で「骨を壊すスピード・作るスピード」のバランスを評価します。 骨代謝マーカーは、骨を壊すスピードと作るスピードのバランスを数値化するもので、異常値は骨折リスクの指標になります。この検査により、現在の骨の状態だけでなく、将来の骨折リスクも予測できます。

X線検査

胸椎・腰椎の骨折・変形の有無を確認します。 背骨の圧迫骨折は痛みが軽いもしくは痛みがないため、骨折に気づかない患者さんもいます。X線検査で早期に発見することで、適切な治療につなげることができます。

早期発見のセルフチェック

ご自身やご家族で以下のチェックを試してみてください。
  • 壁にからだをくっつけて立ってみて後頭部がつかない
  • 身長を測定して若いころより2cm以上低下している
どちらか当てはまる方は、背骨の骨折が起きている恐れがありますので、早めに受診しましょう。

神保町整形外科での治療方法

食事療法

丈夫な骨の材料となる栄養素をしっかり摂取することが基本です。
  • カルシウム(乳製品・小魚など)
  • タンパク質(肉・魚・卵)
  • ビタミンD(魚・きのこ類)
  • ビタミンK(野菜)
これらの栄養素をバランスよく摂ることで、骨を丈夫にしていきます。やせ型の方は骨折するリスクが高いため、適切な体重を維持することも大切です。

運動療法

軽い負荷をかけることで骨が強くなり、筋肉がつくことで転倒予防にもつながります。 ウォーキングなどの無理なく続けられる運動を提案します。運動によって骨は刺激されて強くなり、また筋肉も鍛えられて骨折の原因となる転倒防止につながります。 日常的に体を動かす習慣をつけることで、ロコモティブシンドロームやメタボリックシンドロームなどの予防効果も期待できます。

薬物療法

症状に応じて以下の薬剤を組み合わせ、「骨を壊すスピードを抑え、作る力を高める」治療を行います。
  • 活性型ビタミンD3製剤(カルシウムの吸収を助ける)
  • SERM(骨を壊れにくくする)
  • ビスフォスフォネート(骨を壊れにくくする)
  • 抗RANKL抗体(骨を壊れにくくする)
  • 副甲状腺ホルモン製剤(骨を作る力を高める)
  • 抗スクレロスチン抗体(骨を作る力を高める)
近年は、新しい骨をつくる治療薬も登場しており、患者さんの状態に合わせて最適な治療法を選択します。

治療後のアフターフォロー

骨粗しょう症は「一度よくなったら終わり」ではなく、長く付き合いながら守っていく病気です。 骨密度80%未満の場合は検査を半年ごとに実施し、80%以上に改善した場合は年1回に頻度を戻して経過観察を行います。治療歴を継続して管理することで、将来の骨折リスクを減らすことができます。 一度骨折すると、その後1年以内に再び骨折しやすくなるため、継続的なフォローが非常に重要です。

こんな方は早めの検査をおすすめします

以下のような症状や心当たりがある方は、早めの検査をおすすめします。
  • 背中が丸くなってきた
  • 身長が以前より低くなった
  • 転んだだけで骨折した
  • 腰・背中が時々痛む
  • 運動量が減った
  • 閉経した
  • やせ型である
  • 偏食・極端なダイエット
  • 喫煙・飲酒習慣がある
ひとつでも当てはまる方は、一度ご相談ください。 骨粗しょう症は予防が大切な病気です。痛みが出る前の「いま」がとても大切なタイミングです。転ばないように注意する、カルシウムを十分にとる、ビタミンD・ビタミンK・リン・マグネシウムをとる、適量のタンパク質をとる、禁煙し、アルコールは控えめにする、運動・日光浴をするといった予防策を日常生活に取り入れましょう。 受診ご希望の方は、お電話または各科スタッフへお声がけください。 あなたの骨の健康を、私たちと一緒に守っていきましょう。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

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