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四十肩の症状チェック|当てはまったら知っておきたいサインとは

2026.02.14

肩の違和感、見逃していませんか?

朝起きたとき、肩に重さを感じる。 洗濯物を干そうとしたら、腕が思うように上がらなかった。夜中に肩の痛みで目が覚めてしまう・・・こうした症状に心当たりはありませんか? 四十肩は「そのうち治るだろう」と放置されがちですが、実は早期発見と適切な対応が、その後の回復を大きく左右します。痛みが強くなってから受診される方も多いのですが、初期のサインに気づくことで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができるのです。 本記事では、四十肩の初期症状から進行段階まで、チェックすべきポイントを詳しく解説します。ご自身の肩の状態を確認しながら、早めの対応につなげていただければと思います。

四十肩とは何か|正式には「肩関節周囲炎」

四十肩は、40代以降の方に多く発症する肩の疾患です。 正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、50代で発症すれば五十肩と呼ばれますが、医学的には同じ病態を指しています。肩関節を構成する骨・軟骨・靱帯・腱などが加齢に伴って変化し、肩関節の周囲組織に炎症が起きることが主な原因です。 特に肩の関節にある「腱板」という組織が炎症を引き起こし、それが「関節包」に広がることで痛みや動きの制限が生じます。腱板は肩甲骨と上腕骨をつなぐ重要な組織であり、この部分の柔軟性が失われるとスムーズに動かなくなってしまうのです。 四十肩の原因は完全には解明されていませんが、加齢による組織の変化が大きく関わっています。以前にスポーツで肩を酷使した方、肩に怪我をした経験のある方、姿勢の悪い方は発症リスクが高くなる傾向があります。 また、デスクワークやスマホの長時間使用により首や肩に負担がかかり続けることも、発症のリスクを高める要因となります。糖尿病の既往がある方も、四十肩につながりやすくなると考えられています。
 

四十肩はなぜ起こる?原因と発症の仕組みをわかりやすく解説

四十肩は年齢とともに起こりやすい肩のトラブルのひとつです。 原因や発症の仕組み、注意したいポイントをわかりやすく解説します。

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四十肩の初期症状チェックリスト

四十肩は、初期段階では軽い違和感から始まります。 以下のチェックリストで、ご自身の肩の状態を確認してみてください。複数の項目に当てはまる場合は、四十肩の可能性があります。

初期症状のチェックポイント

  • 肩に違和感や軽い痛みがある
  • 特に夜間や朝方に痛みを感じる
  • 肩を動かすと痛みが強くなる
  • 服を着替える、髪を洗う、エプロンの紐を結ぶなどの動作がつらい
  • 背中に手が届きにくくなった
  • 運転中にハンドルを回すのがつらい
  • 寝返りを打つと肩に痛みが出る
初期症状の段階では、肩のあたりが重苦しい感じや、肩の関節がピリッと痛むといった鈍痛から始まることが多いです。症状が進むと、肩周りの感覚が鈍くなってきたり、腕に違和感を感じたり、首や肩のあたりに張りを感じるようになります。

特に注意すべき「夜間痛」

夜間、特に就寝時に肩の痛みが増強する「夜間痛」は、四十肩の重要なサインです。 日中は痛みを感じなくても、夜になると痛みが強くなる場合があります。夜間痛は、肩関節周囲の炎症が原因で起こります。炎症によって肩関節周囲の組織が腫れ、就寝時に肩にかかる圧力によって痛みが悪化すると考えられています。 夜間は副交感神経が優位になり、痛みに敏感になることも、夜間痛が増強する一因です。夜間痛は睡眠を妨げ、日常生活にも支障をきたす可能性があります。痛みを我慢し続けると、症状が悪化し、慢性化する恐れもあるため、早めの対応が重要です。

四十肩の進行段階と症状の変化

四十肩は、通常3つの段階を経て進行します。 各段階で症状が異なるため、現在どの段階にあるのかを把握することが、適切な対応につながります。

炎症期(急性期)の特徴

最初の段階は「炎症期」または「急性期」と呼ばれます。 この時期は肩関節周囲炎の発症初期で、炎症が出現した状態です。さらに悪化すると、ズキズキとうずくような痛みがあり、肩を動かす際に痛みを感じ、朝晩に痛みが強くなってきます。 最も辛い時期には、動いても痛いし、何もしなくても痛い状態になります。夜寝る時に痛みがあり寝つけない、痛みで目が覚めるといった「夜間時痛」や「安静時痛」が特徴的です。動作時には強い痛みがあり、さまざまな日常生活動作で支障をきたします。 炎症期(急性期)のチェックリスト
  • 激しい痛みがある
  • 痛みのために夜も眠れない
  • 肩をほとんど動かすことができない
  • 少し動かしただけでも激痛が走る

拘縮期(凍結期)の状態

炎症が落ち着くと、次の段階に移行します。 「拘縮期」または「凍結期」と呼ばれるこの時期は、炎症は落ち着いたものの、痛みで動かせない状態が続いたことにより拘縮が進行する時期です。夜間時痛や安静時痛は軽くなりますが、過度に動かしたときに強いつっぱり感があります。 可動域制限が主な症状となり、あらゆる方向の可動域が制限されます。強い痛みは落ち着いてくることが多く、可動域範囲の限界を超えるような運動を強制されると痛みを生じます。肩がだるい・重いなどと表現される方もおられます。 拘縮期(凍結期)のチェックリスト
  • 痛みはやや軽減してきた
  • 肩の動きが制限され、腕が上がらない、後ろに回らない
  • 日常生活に支障が出ている(着替え、洗顔、食事など)
  • 肩が硬くなって動きにくいと感じる

回復期(解凍期)への移行

最後の段階が「回復期」または「解凍期」です。 痛みや運動制限が次第に回復、改善に向かう時期です。徐々に痛みが改善し、動かせる範囲も広くなり、動かしても痛みが出なくなります。 回復期(解凍期)のチェックリスト
  • 痛みと動きの制限が徐々に改善してきた
  • 肩を動かせる範囲が広がってきた
  • 日常生活動作が楽になってきた

こんな症状があったら早めに受診を

四十肩は自然に治ることもありますが、適切な治療によって回復が早まり、日常生活への早期復帰が期待できる場合があります。 以下のような症状がある場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。

1週間以上痛みが続く場合

1週間以上痛みが続く場合は、四十肩などの肩関節周囲炎の可能性も出てきます。 自己判断せず、整形外科を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。早期に適切な診断と治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。

日常生活に支障が出ている場合

日常生活に支障が出ている場合は、四十肩が進行しているサインです。 放置すると、症状が悪化し、日常生活がさらに困難になる可能性があります。早期に適切な治療の開始によって、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

拘縮が見られる場合

拘縮とは、関節の動きが制限される状態です。 四十肩においては、肩関節周囲の炎症が長引くと、関節包や周囲の組織が硬くなり、癒着が起こることで拘縮が生じます。拘縮が見られる場合は、四十肩が進行している可能性があります。放置すると、日常生活への影響が大きくなるだけでなく、関節の機能回復が難しくなる場合もあります。 拘縮に気づいたら、速やかに整形外科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

神保町整形外科での四十肩治療

充実した設備
当院では、四十肩の症状に対して、痛みの原因を丁寧に評価し、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を行っています。

痛みの原因を丁寧に評価

レントゲン・超音波検査を必要に応じて行い、症状の背景にある筋肉・関節・神経の状態を把握します。 四十肩は、肩関節周囲の複数の組織に炎症が起こる可能性があるため、どの部位に問題があるのかを正確に診断することが重要です。

症状に合わせた最適な治療

飲み薬、湿布、ブロック注射、物理療法(電気・温熱・超音波)、理学療法士による運動療法を症状に応じて組み合わせ、無理のない治療を行います。 炎症期(急性期)には、痛みを抑える治療を中心に行い、安静を保つことが大切です。拘縮期(凍結期)には、可能な範囲で肩を積極的に動かす運動療法を取り入れることで、回復が早く、癒着による後遺症も防ぐことができます。

生活動作・姿勢改善までサポート

痛みを繰り返さないよう、姿勢・座り方・生活の癖を一緒に見直します。 デスクワークやスマホの長時間使用による首や肩への負担を軽減するための姿勢指導や、日常生活での動作の工夫についてもアドバイスいたします。理学療法士による運動療法やストレッチで、再発しにくい「動ける肩」をつくっていきます。

まとめ|早期発見が回復への第一歩

四十肩は、初期のサインに気づくことが重要です。 肩の違和感や軽い痛み、夜間痛、動作時の痛みなど、チェックリストで複数の項目に当てはまる場合は、放置せずに早めに整形外科を受診することをおすすめします。 四十肩は、適切な治療によって回復が早まり、日常生活への早期復帰が期待できます。当院では、痛みの原因を丁寧に評価し、症状に合わせた最適な治療を提供しています。肩の痛みや動かしにくさでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。 神保町整形外科では、首・肩・腰の痛みに特化した治療を行っています。 レントゲン・超音波検査による正確な診断、飲み薬・湿布・ブロック注射・物理療法・理学療法士による運動療法を組み合わせた治療、生活動作・姿勢改善までのサポートを通じて、痛みを少しでも軽くし、また動ける日常を取り戻すことを全力でサポートいたします。 肩の痛みを「年齢のせい」とあきらめず、ぜひ一度ご相談ください。

著者情報

神保町整形外科 院長 板倉 剛

経歴

資格

所属学会

投稿者:神保町整形外科

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