2026.02.12
「咳やくしゃみをしたときに、少し尿が漏れてしまった・・・」
こうした経験をお持ちの方は、決して少なくありません。
特に女性に多く見られる症状で、40代の30%以上が「尿失禁あり」または「尿失禁の経験あり」と答えているというデータもあります。
年齢のせいだと諦めてしまう方もいらっしゃいますが、実はこの症状には明確な原因があり、適切な対処によって改善できる可能性があります。
骨盤底筋群とは、腸や子宮など、骨盤内の臓器を骨盤の底で支えている筋肉の総称です。
ハンモック状の構造をしており、膀胱や子宮などを下から支える役割を担っています。
その他にも、排尿・排便時に排出口を締める・緩めることや、骨盤帯の安定化、姿勢の保持などにも深く関わっています。
「尿漏れ=高齢者の症状」と思われがちですが、実際は20代や30代の若い女性にも見られる症状です。
近年では出産経験のない若い女性にも、24%の高い割合で腹圧性尿失禁がみられると報告されています。
これは、運動不足や長時間の座位、肥満、便秘などの生活習慣が影響していると考えられます。
また、激しいスポーツを行う若い女性アスリートにも、腹圧性尿失禁が見られることがあります。
年齢に関わらず、骨盤底筋の機能低下は誰にでも起こりうる問題です。
骨盤底筋トレーニングを続けることが難しい、やり方がわからない、続けても効果が出ないという方は大勢おられます。
そのような方には、最新の治療機器を用いたケアという選択肢もあります。
以下のような症状がある場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
尿漏れの回数や量が多い
日常生活に支障をきたすレベルの尿漏れがある場合は、早めの受診をおすすめします。
骨盤底筋トレーニングを続けても改善しない
2~3ヶ月トレーニングを続けても効果が感じられない場合は、専門家に相談してみてください。
産後半年以上経っても尿漏れが続く
多くの場合、産後の尿漏れは半年から1年で自然に回復しますが、症状が続く場合は骨盤底筋トレーニングなどのケアや、医療機関への受診が必要です。
外出や社会生活に不安を感じる
尿漏れへの不安が大きくなり、生活の質(QOL)に深刻な影響が生じている場合は、我慢せずに相談してください。
尿漏れは泌尿器科への受診となりますが、最近では、女性専用の泌尿器科(女性泌尿器科)、泌尿器科と婦人科の境界領域を診療するウロギネ外来などもあります。
また、更年期の治療に力を入れている婦人科(女性ヘルスケア専門医など)で相談してみるのもいいでしょう。
投稿者: