Osteoporosis 骨粗しょう症

こんなお悩み・症状ありませんか?

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、骨量が減少(骨密度が70%以下)して骨がスカスカの状態になり、少し転んだだけでも骨折しやすくなる病気です。主な原因は、カルシウム不足、運動不足、老化、喫煙、飲酒、閉経に伴う女性ホルモンの減少です。

進行度別の症状と危険度

初期

女性は閉経後の10年で骨量が急激に減少します。50歳を過ぎたら、あるいは閉経後2~3年経過したら、骨密度検査を受けましょう。

軽度

半年に1回、骨密度検査を受けましょう。骨密度が80%を下回って危険水域に入っても、早期に治療開始すれば骨粗しょう症は防げます。食生活と運動習慣の見直しが大切です。

重度

骨密度が70%を下回り、骨粗しょう症になった状態です。痛みを伴います。近年は骨を増やす治療も登場しています。痛いから動かさない、動かさないから使えなくなる、という悪循環に陥らないよう、リハビリも実施します。

骨折してしまうと

骨折してしまうと

脊椎椎体骨折を起こすと1年以内に骨折を繰り返すリスクが高まります。また、脊椎椎体骨折や大腿骨頸部骨折を起こすと寝たきりリスクも高まり、ご自身の生活が制限されるばかりか、ご家族にも大きな影響を及ぼすことになることがあります。

検査方法

骨密度検査

当院は全身型の骨密度測定装置(DXA)を導入しております。4ヶ月に1回の頻度で、DXA法にて大腿骨や腰椎等の検査を実施しましょう。

骨代謝マーカーの検査

骨吸収と骨形成のバランスが崩れると骨が弱くなります。このバランスを調べる検査が骨代謝マーカーです。
骨代謝マーカーの数値が異常値の場合は骨折リスクが高まる場合もあります。

X線検査

骨粗しょう症と他の病気を見分けるために、胸椎や腰椎などのX線写真を撮影します。骨折、変形の有無を確認します。

治療方法

基本は食事療法、運動療法です。必要に応じて薬物療法を開始します。

食事療法

下記の栄養素を含む食品を積極的に摂取しましょう。

運動療法

骨を丈夫にするには、運動で適度な負荷をかけることが大切です。さらに筋肉を鍛えると、体を支える機能やバランス感覚が向上して転びにくくなります。ウォーキングなど軽度の運動を習慣づけることで効果を実感できるはずです。

薬物療法

活性型ビタミンD3製剤

腸管からのカルシウム吸収促進、体内のカルシウム量増加、骨形成の促進を図ります。

SERM(サーム・選択的エストロゲン受容体作動薬)

女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きがあり、骨が壊れるのを抑制したり、骨量を増やしたりします。

ビスフォスフォネート製剤、抗RANKL抗体

骨吸収の抑制により骨形成を促進し、骨密度を高めます。骨粗しょう症の薬物治療の中でも特に有効性の高い薬です。

副甲状腺のホルモン薬、抗スクレロスチン抗体

骨を作る骨芽細胞の働きを高めて、新しい骨が作られるのを促します。

必要に応じて、新しい骨を作る注射を併用することもあります。

治療後のアフターフォロー

治療後のアフターフォロー

骨粗しょう症は一生付き合っていく病気です。骨密度が80%を下回ったら検査の頻度を半年に1回に増やし、治療を再開します。治療の結果、骨密度が80%を超えたら検査の頻度を年1回に戻して休薬します。

院長からのアドバイス

寝たきりにならない健康寿命を延ばすためには、骨粗しょう症のリスクと一生付き合っていくことが大切です。過去の治療の経過も診療の重要なヒントになりますので、同じ医療機関を継続して受診することをおすすめします。当院は、患者さんの骨粗しょう症リスクに一生お付き合いするクリニックです。気軽にご相談ください。

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